カスタマーレビュー

殿堂入りベスト50レビュアー
2019年3月26日に日本でレビュー済み
『それ町』や『フルット』の著者である石黒先生の新作。
「この漫画がすごい!」でも大賞となった作品です。

上記二つはほのぼの日常系漫画ですが、今作は一転、かなり重い空気の漂う重厚SFとなっています。
なので楽しい作品のイメージで購入すると大分印象が違うと思います。
荒廃した近未来、とある目的のため旅をする二人組と、謎の施設で暮らす子供たちが主役です。
まだ2巻ですが、謎が謎を呼ぶ、かなり混沌とした内容になっていますね。

旅の目的はなんなのか?
主人公の特殊な力はなんなのか?
ヒロイン(?)は何故あのような体になったのか?
何故世界は荒廃したのか?
あの化け物はなんなのか?
特殊な施設はなんなのか?
特別な力を持つ子供たちはなんなのか?
etc…
挙げだしたらきりが無いほど、謎に満ちています。
「本当にまとめ上げる事ができるの?」とも思いましたが、そこは『それ町』の多くの伏線や時系列バラバラの整合性をきっちり描きあげ、『外天楼』でもわずか一冊であれだけの内容をしっかり詰め込んだ石黒先生、要らぬ心配でしょう。

荒廃した近未来が舞台という、正直ありがちなシチュエーションではありますが、石黒先生ならではの独特な世界観が構成されています。
また特殊施設内での異様な雰囲気も興味深いです。
尋常じゃない能力を発揮する子供達、異形の赤ん坊、特殊な恋愛感(異性、同姓の垣根がなさそうだったり)…

二組の主役達がどのように関わりあうのか、多くの謎は解き明かされるのか、非常に続きが楽しみです。
石黒先生は賞を貰った際に「早すぎる、もっと続きを読んで評価して欲しい」とおっしゃってましたが、すでに2巻で傑作の予感がぷんぷんします。
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5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
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