カスタマーレビュー

2017年11月4日に日本でレビュー済み
最初は1、2巻同時刊行でしたっけ?
本屋で見かけて岩明均の名に興味惹かれたのですが、戦国の世に女が主人公?というところに引っかかって今までスルーしていましたが、どうにも気になってこの度4巻一気買いをしてしまいました。(笑
主人公は予想通り漫画チックな存在ですが、声変わりもしていない少年武田信勝の影武者役としては女の方が良いという理由付けがされていて、そこは感心しました。

もう一つ感心したのは、武田家武将の描き方。
主人公の育ての親であり人徳あふれる岡部丹波、剣を取っては主人公以上の強者の土屋、戦国好きには説明不要の真田昌幸などが登場するのですが、その能力や思考は分相応に留めていること。
例えば真田昌幸などは、今後の武田家の政庁も兼ねる新府城の縄張りを命じられ、防衛能力に優れた巨大な城の図面を引くのですが、そのような巨大な城の築城が現状の武田家にとって必要かどうか?という国家レベルでの大局的な視点は持ち合わせていない、という描かれ方をしています。
劇中では真田以上の主要人物である岡部や土屋にも同じような描写が見られます。
それぞれ決して無能ではないのですが、あくまで武田家の一武将の範疇におさまっています。
これは、武田信勝の天才性を強調するためでもあると思うのですが、なかなか面白いと思いました。
真田といえば、胡桃をゴリゴリやりながら天下の趨勢を見極める・・・みたいなイメージでしたから。(笑

作品の雰囲気としては、軽いながらも殺伐としているというか、これまでの岩明均の歴史短編のノリと同じだと思って貰って良いと思います。
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