カスタマーレビュー

2010年4月10日に日本でレビュー済み
感情移入できるキャラがいません。すずが腹違いの姉たちとあっさり打ち解けることも、サッカークラブにすんなり溶け込むのも、過程がなく、作者にはすっ飛ばしたい部分なのかと思わされました。葛藤の在処を想像させてくれない淡白さが物足りません。子供らしくない少女に描かれるすずが、昨日今日の関係に器用に自らを馴染ませる様子は、「演技」を想像させられ、アクセントになるはずの笑わせポイントもしらじらと感じられます。

雪や桜の花びらをモチーフに描かれる情緒的なシーンに叙情が感じられず。ストーリーは忘れても、何年後も心に残るシーンが良い作品にはあるものですが、そうなるべくありそうなシーンに力を感じないのは、描き手の郷愁が響かないからか、それを表す画力や演出力に不足があるからでしょうか。次巻の帯に「未来の古典を約束された」的なことが書かれていましたが、往々にして帯の文句は当てにならないものです。2巻目にあたる『真昼の月』まで読みましたが、購入してまで続きを手に取りたいとは思えず。
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商品の詳細

5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
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