カスタマーレビュー

ベスト500レビュアー
2021年5月28日に日本でレビュー済み
KADOKAWAさんのゲーム系アメコミ、全体的に高額でしたが、やっぱり特にパスファインダーシリーズが高いのかな……。しかも巻を追うごとに値上がりしていって、邦訳最終巻となる本巻、税別4500円。この厚さ(付録を除いてコミック本編だと150ページ弱)で約5000円というのは酷いです。

アートは引き続き美麗です。当初から女性キャラが魅力的でしたが、本書では(おおむね全員近いウェイトながら)メリシエルとキーラが、ちょっとした中心人物となります。メインでなかった1巻の時点で気に入っていたキャラが、最終的にメインになる、というのは嬉しいですね。
本巻ではパーティーメンバーが、マグニマールという町について一段落し、それぞれに目的もあったため、バラバラに行動をとりはじめます。盗賊団からの誘いにのって、キーラと結ばれたはずのメリシエルさえ単独行動をとります。ところがマグニマールではサーレンレイ信徒(キーラの信仰する宗教)が殺害される事件が続発しており、また、とある陰謀も進みつつあったのでした。
もともとメンバーには友情や愛もちゃんとあったのですが、冒頭でバラバラに別れるあたりでは、若干、「仕事の都合上、組んでいるだけの、ベタベタしていない関係」というニュアンスで描かれます。それが互いを助け合って今回の事件に挑み、最後には恥じらうこともなく胸をはって「仲間」と言うあたりは感動的です。大人っぽい距離感かと思われたメンバーが最終的にベッタリとなるのは、バルダーズゲートシリーズや影の疫病シリーズなど、同じKADOKAWAさんのゲームアメコミでは偶然にも定番ですが、やっぱり良いですね。
設置式の罠、とっておいた魔法など、ゲームブックを思わせる要素があるのも、これまた引き続いての面白さと思います。実際、TRPGのシナリオのリプレイのような性質のコミックなのだと思いますが、独特の感覚の魅力になっています。

DCやマーベルと違って「知られていなかったジャンルの邦訳アメコミ」としては、意外にもアートも素晴らしいし話も面白いものが揃っていましたが、バルダーズゲート、影の疫病に続いて本シリーズも邦訳完結とのことで、ちょっと寂しいです。他にも「まだ見ぬ良作」があるのなら、ぜひ、邦訳事業は続けていただきたいところです。あとは値段がね……。
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商品の詳細

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