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2014年8月19日に日本でレビュー済み
<上・下巻の評価>

特殊な信仰と風習が残る閉鎖的な孤島で起きた行方不明事件と数々の殺人事件の謎を主人公が追うミステリー。

はっきり言って、島の「特殊な宗教事情」と「多すぎる人間関係」が事件を無駄に複雑にしているだけの内容で、ミステリーとしてもドラマとしてもまったく面白いと思えなかった。誰と誰が親戚筋で、親子で、従兄弟で、誰々は離婚していて、過去に誰々が住んでいて、ひょっとしたら誰々がその誰々の縁者で…と、物語の大半がこの「人間関係」の語りで埋め尽くされている。

また、島民も最初は事件を闇に葬ろうとしていたのに、なぜか途中から協力的になり、これがまあベラベラと島の事情や人間関係を主人公にしゃべるわしゃべるわ(笑)。これが過去の事件やら、人間関係やら、アリバイにやたら詳しい(19年前の事件の時には誰々が島に戻ってきていて、誰々が何時に何処にいたとか…)。ストーリーを進展させるために仕方ないとは言え、そんな細かい事をいちいち覚えているのがあまりに不自然すぎる。また、そんな島民の「過去の記憶や証言」を基本的に疑うことなく推理を進めていく主人公にも違和感大。

それでいて、結局、事件の「真相」にはそうした多くの人間関係や過去の確執などあまり関係しておらず、あの人物があんなコトをやっていたのも、結局は「島の宗教絡み」と言う特殊な事情が根底にあるからで、それを知らされたところで、こっちにしてみれば「あっ、そうなんだ、ふ~ん…」くらいのもので、何の感情移入も出来ず、たいした感慨も湧かない。

ホラーとしてもミステリーとしても中途半端で、とにかくだらだらとしたストーリー展開が致命的に面白くない。
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5つ星のうち3.8
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3 件のグローバル評価
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