カスタマーレビュー

2019年5月8日に日本でレビュー済み
本編読むまで冗談抜きに表紙の人物が誰なのかわからなかったというのはさて置き。
最終巻は連載が打ち切りをくらったのか何なのか知らないけどやや駆け足気味に思える。ただ、それが却って一冊の密度を濃くしており、ここまでに比べればその分面白く読むことが出来た。とはいえ、最後まで読み終えても凡作の域は出ないようにしか思えない。原作者の名前で期待しすぎたせいだろうか。
作画担当者はいち読者の主観として言わせてもらえば時代劇を描くのには力量不足だったと思う。画力も構成力も並かそれ以下に見える。しかしふと考えると、原作者の岩明均氏もやっぱり全然絵が上手くない。異論はあるだろうが岩明氏の画力は漫画界全体でもかなり低い場所に位置していると思う。画面構成のセンスも全然無い。…のだが、彼の漫画はどれも滅茶苦茶面白いのだ。これがシナリオの出来のみからくるものだとはとても思えない。作画にしたって、ヒストリエも寄生獣も、あの岩明絵があって初めて成立するもののような気がする。本人が執筆することによって、言葉にし難い、”漫画力”とでもいうものが宿るというか。要は、この漫画も、岩明氏本人が描いていたら同様に傑作になっていたのではないか、と思わなくもない。作画担当者からすれば言いがかりにしか聞こえないだろうけど。
巻末に岩明氏の後書きがあり、ヒストリエは全力で描いて今のペース、そのなかで本作の原作執筆に10年以上掛かったと書いているから本人が執筆するのは物理的に不可能だったのは承知の上で、原作者による”漫画力”を宿した本作を読んでみたかったなあというのが最後まで読み終えた正直な感想。やっぱりただの言いがかりかな笑。
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