カスタマーレビュー

2020年11月15日に日本でレビュー済み
毎度お馴染み異世界もの。50円だったので買いましたが適正価格でありましょう。
主人公がチートというのにいちいち突っ込むときりがないのですが、本作は彼にチート能力を与えた創造神の部下が与えた能力について”無茶苦茶”と評し、あんな力与えてよかったんですか?と不安がるくらいにチートですが、創造神は「あれくらいではまだまだ足りん」と言って更なるチートへと育てようとしている模様。そんな無茶苦茶な能力を与えておいて「カイン(主人公)なら悪用もせん”だろう”けどな」とコンプラについては超適当。
巻末後書きで作者も「カインはこれからどんどん成長していきます!」と書いているのですが、この”成長”というのがアレで、この1巻の開始時点でカインは3歳で、巻末頃には5年が経過して8歳に成長しているのに、精神的成長が皆無なので、此処で言う”成長”とは前述のチートが更に凄くなるの意であると思われます。精神的に成長せずひたすらチートのインフレやって面白くなるんでしょうか。

異世界転生ものでは現実での死が必要ですが、本作はトラックに撥ねられるのではなく、通り魔から女性をまもって包丁で刺されるというものです。転生した主人公「これってラノベでよくある異世界転生ってやつ?」…最近の異世界ものではよく聞く台詞ですが、お願いだからこういう台詞を言わないで欲しいんですけどもね。古い作品で例えますが、マトリックスという映画でキアヌ・リーブス演じるネオが「まるで攻殻機動隊みたいだな!」って言わないでしょ。せめて独立した世界であるという事くらいは頑張ってくれませんかね。こうやってラノベの異世界ありきにすれば「現実で死んだことへの葛藤、異世界転生という事態への戸惑い、新しい世界を受け入れる覚悟」とかを省略出来て楽なのは解るんですけどね。

…創造神の部下が、主人公を異世界に転生させた理由を語ります。「想定外の死によって主人公の魂が地球の輪廻から外れてしまったので、私達の世界で受け入れることになったのです。」…”地球”ってなんだ…此処は宇宙のどっかにある別の星なのか…元の世界とか言えばいいじゃんという揚げ足取りは置いといて、想定外の死とは何か。曰く「本来、通り魔は他の人に取り押さえられ誰も傷つかずに終わるはずでしたが、あなたが助けにはいった…要するに、無駄死にだったのです」…えーと、”本来”ってなんですか、”本来”って。「タイムトラベラーである主人公が過去世界で通り魔から女性を助けようとしたら、”本来”、誰も被害が出ない筈だったのにあなたが刺されて死ぬことになってしまった」なら解りますけどね。日本語が死にすぎでしょ。まあ、巻末後書きで原作者が自分で”拙い文章”って言ってるのでいいか。謙遜になってないのが悲しいですが。

転生直後の3歳の幼児であるカインが饒舌に喋るのを誰も疑問に思わないとか、5歳になるまでの体感的に相当長い2年を「そして」のひとことで片付けるとか、転生前の年齢がよくわからんけど風貌から15歳だとしても5年が経過して精神は二十歳くらいにはなってるだろうに言動が年齢相応の小学生並にしか見えないとか諸々の問題は全部置いといて、褒める点としてはキャラが結構可愛いという事ですかね。アニメっぽい作画でまあまあ綺麗です。主人公の年齢設定はティーンくらいの年齢の女子とのおねショタを描いたり、幼女ヒロインを心置きなく登場させられるという理由だと思われます。その試みが実を結んだねと言える程度には可愛いです。巻末に原作絵師のイラストがありますが、コミカライズは良い作画担当者に当たってよかったね原作者さん、と言いたくなります。
もっとも絵の可愛さが裏目に出る時もあり、作中でホーンラビットなる魔物がでてくるのですが、普通サイズのウサギに角が生えてるだけで、人間を襲う風でもない可愛い野生生物にしかみえないのに屠るのでなんか可哀想…ウサギ、攻撃されたとき吐血してるし…そこはリアルにしなくていいじゃん…みたいな。
というわけで日本語が崩壊していて設定ガバガバでもいいから可愛い絵柄の異世界チートが見たいというひとにはお勧めかもしれません。絵的にも原作より漫画版のほうがいいですし。私はこの1巻だけでお腹いっぱいですけども。
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5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
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