カスタマーレビュー

2018年5月6日に日本でレビュー済み
・主人公を兄と慕ってくる姫が、チート戦闘力で竜とか退治した。
・主人公が運チートで荒稼ぎした。
……要はこれだけだ。

 そう、「異世界でチートで俺TUEEE!を、他のなろう小説の主人公みたいにやりたかった主人公カズマが、そううまくはいかない中で、おばかな奮闘する…」というギャグ作品の「このすば」は、苦節10巻にして、ただの「異世界チートで俺TUEEE!」に到達した。

 もともと原作といえるWeb版では、「他の変人のレギュラーヒロインたちとちがって、女神エリス・アイリス姫は理想に近いファンタジーヒロインだが、主人公の希望が叶わず、一緒にいることができない。トホホ」みたいな位置づけだった。
 この巻のチート姫は、ちゃんと最初から理想の相手であり、彼女といっしょにいられないことで、主人公にうまくいかない現実をつきつける存在だった。
 けれども、Web版の終盤以外ほとんどのイベントを終わらせた書籍版は、もはや擬似的に2周目・クリア後の世界。
 ヒロインの隠し個別ルート解放でそれが叶うようになった「おまけヒロインモード」「つよくてニューゲーム」状態である。Web版でも、まさにクリア後のご褒美として、今度はアクアじゃなくて女神エリスといっしょにいたい、みたいなギャグをやった。だからチートでいいんだよ。

 そもそも、「俺TUEEEE!」がダメとされるのはなぜか、今一度立ち返ろう。それは、結局、つまらないからだ。…でも、作者暁なつめの文章はそういうテーマでもちゃんとところどころお笑いとして、面白い。だからいいんだ。
 カズマが、敵対する王子と一緒になってアイリス姫の戦いに怯えているシーンや、人間がふてぶてしくて黒幕の悪魔のほうが苦労している話など、今回も笑えるシーンが盛りだくさん。だからオッケー。最高。
 でもやっぱり「このすば」のコンセプトとしてカズマにはWeb版時点みたいに苦労人のままでいてくれたほうがかっこよかったから星4
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