カスタマーレビュー

2020年1月6日に日本でレビュー済み
「あの寄生獣の岩明均が原作の」とかいう煽りを考慮しないで1作品として純粋に見れば十分に楽しめる作品でした。
「死にたがり」の少女・レイリと斜陽の武田家の中で父の尊厳を立てつつも聡明な頭脳で家臣団の希望の星として支持を集めつつ父を陰で支える自称天才・信勝の掛け合いの中で、「生きるとは」「死ぬとは」みたいな根源的な話と、信玄~勝頼~信勝という関係性の中での「父と子の関係」みたいな話が面白かった。1回読んだ限りだと信勝は実は父を超えるすげえ聡明な人物だったのに…って印象の描かれ方だと思ったんだけどよくよく読み返すと、実際の史実を知っている我々からすると聡明だったんだなあと思う部分もある反面、それでいてすら肝心な全体像を把握できていない部分があったりして、斜陽の武田家を持ちなおす事はできなかった信勝の才能の限界や、家臣団は「聡明な信勝」ではなく「あの信玄公が後継として指名した信勝」を支持していたんだなあ、とか勝頼・信勝の親子関係も含めて悲哀さが浮き上がる作品だったなあ…後半打ち切りが迫っていたせいかちょっと駆け足になった感はあったけど、適度に短くスパッと読める長さなのでなかなか良かったと思います。難しいとは思うけど、これ本当実写映画向きの内容だと思うので、打ち切りではしょった部分を煮詰めて実写2時間映画にならんかなあ…とか個人的には思ったりしました。
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5つ星のうち4.2
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