カスタマーレビュー

2018年6月25日に日本でレビュー済み
藤崎先生が1990~2005年の間に発表した読み切りを集めた作品集。
前1・2巻とは違い、収録作品は全て読み切りです。
全8作品を収録。

最近、新テレビアニメ版を見た影響で、先生の代表作「封神演義」を文庫版で買い直して読んでおりまして、ぶっちゃけ収録されている「異説封神演義」目当てでの購入です。

その「異説封神演義」についてですが、異説も異説。まず太公望から違う。女です。太公 望(のぞみ)ちゃん。キャラクターの性別が変わった、いわゆるTSF(トランスセクシャルフィクション)ではなく、完全に別人。元のキャラデザは全く反映されておらず、性格も何だかおっとりしてる。かわいい。
四不象も本家みたいな愛らしい空飛ぶカバではなく、鳥人間みたいなやつです。目が血走り、ゾッフィー!としか喋らず(望ちゃんと意思の疎通は出来てる)、口からは液体をゲボゲボと吐き散らす。かわいくない。
と言いますか封神計画自体無いし、妖怪仙人も出ないし、誰も宝貝を使わないし戦わない。他の登場人物も何人か出てきますが、紂王はただのバカだし、妲己は普通の悪女。まともなのは元始天尊と楊戩と姫発。他の人は出てきません。
話の内容は、仙人界がすっかりダメになった殷を滅ぼしたいけど、それらしい理由がないので、望ちゃんを送り込んでもっとダメにしようってマッチポンプじゃねぇか!。

他には、
オチが衝撃的な表題作にして問題作の「天球儀」。
牛乳好きだという作者の嗜好がモロに出た、牛乳飲んだら人類ヤバい「milk junkie」。
作者にしては珍しい?。現代社会を舞台にした、ちょっとラブもあるコメディ漫画「ユガミズム」。私はこれが一番好きです。
「封神演義」の連載開始の前年に発表された「DRAMATIC IRONY」は、漫画を読むのではなく、漫画の世界に入り体験が出来る未来の話。ラストがちょっと?だった。

普通に読めるのはここまで。

後の方に収録されている三作品、「SOUL of KNIGHT」、「TIGHT ROPE」、「ハメルンの笛吹き」は、先生が漫画家人生の最初期に描かれた作品。
正直申しましてこのあたりはファンでないと少し厳しい。漫画家として発展途上でなく、発展する前の作品と言いましょうか。後年の作品とは比べるべくもない。発表された年代もかなりバラけているので、作品によって絵柄が凄まじく違います。
ファンの方なら、昔はこんな漫画も描かれていたのかーと違った一面を見られたり、また随所にフジリューテイストを感じる事ができましょう。
ジャンルこそバラエティに富んでいて色んなタイプの漫画を読めるのですが、
フジリューワールドへの入門書としては、本書はおすすめいたしません。
名作と名高い「封神演義」か、近年だと「銀河英雄伝説」のコミカライズからがおすすめです。

後、奥付に発表した年は書いてあるものの、どの作品がどの年に発表されたのかが明記されていないのが不親切に感じた。
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商品の詳細

5つ星のうち4.7
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10 件のグローバル評価
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