カスタマーレビュー

2017年9月15日に日本でレビュー済み
吉河美希『山田くんと7人の魔女』(講談社)は超能力学園漫画である。『週刊少年マガジン』で2012年から連載された。フジテレビにてテレビドラマ化もされた。朱雀高校一の問題児・山田竜は優等生の白石うららと一緒に階段から落ちたところ、白石と体が入れ替わってしまう。

第3巻に入って物語の骨格となる謎が次第に提示されてくる。主人公の一歩下がって世の中を見る姿勢が面白い。バーベキューに対して、外で食べたからと言って食べ物が美味しくなる訳ではないと独語する。集団的な熱狂や同調とは無縁である。『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンとも共通するが、現代的なキャラクターの類型になる。

一方で主人公には熱いところもある。主人公は過去に受けた不正義な仕打ちを忘れず、そのような相手に対しては毅然とした態度をとる。頑なとも言えるほどの姿勢である。安易に過去を水に流してしまう、おめでたい人物ではない。筋の通ったところを持っている。冷めたところも熱いところも昭和のステレオタイプとは異なる現代的なキャラクターである。
違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
67 件のグローバル評価