カスタマーレビュー

2018年12月31日に日本でレビュー済み
昭和的な中学生男子のエロ本購入計画から幕が上がる、脱力系の導入部……ギャグテイストのおとぼけミステリかと思いきや、1話ごとに方向性が違う。流れがつかめないまま、だんだんシリアスさを帯びながらも、物語が繋がるにつれ重厚さが増していく。中盤以降どんどんとんでもない方向に展開して、まったく予想外の着地点だった。そこに持っていくのかってギャップの見事さにいい意味で騙された。事前情報一切無しで読むべきです(笑)。
著者のミステリ・SFの知識を集約して、エッジの利いたギャグを織り交ぜながら、一見関係ない物語のオムニバス形式を装いつつ、次々と辻褄を合わせていき、伏線が上手く回収されて、全てのエピソードが1つに集約されていくシナリオは見事。パズルのピースが一斉にはまっていくようで軽妙でおもしろい。しかも、物語の多面性を十分魅せてくれて楽しめました。このストーリーの構造そのものが、外天楼のように「改築、増築を重ねて」出来上がったものとすれば、この本のタイトルはピッタリ。
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商品の詳細

5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
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