カスタマーレビュー

2011年9月13日に日本でレビュー済み
(※ネタバレ含みます)

■良いところ!
「ラクガキノート」はモノクロで約30P。
ペン入れされた絵よりも、鉛筆(?)で描かれているこちらの方が
線がのびやかでキャラもかわいいように思えます。
amazonの写真にある火の鳥とレオはラクガキノート内には
描かれていないようですが、星新一ネタやBJの部分の注意書きの
コメントなど絵以外にも興味深い部分もあります。
webアニメスタイルでの悟空の大冒険の回も素晴らしかったけど
個人的には将来、是非イラスト集を出して欲しいです。

■残念なところ…
ふくやまけいこさんの作品の魅力は、絵の完成度に加えて
ねんねこ姫のような「ほんわか全快」イノセンスな空気と
オリヒメや東京物語のように、ただかわいいだけでない
どこか儚さや寂しさが漂うもの…2つの部分があるように思います。

でも本作はそれらの良さが薄く、全体的に上滑りで雑な印象を受けました。
たとえばラノベ百鬼夜行の回の伏線のコンビニやピノコの交通事故の場面の
ようにコマ割りや構成が変な部分や、一部のケートの顔とか絵があれれ?
という箇所もあります。
連載時にあったと思うペン入れが間に合わなかった回は、単行本では
修正されていますが執筆は大変な状況だったのでしょうか?

また手塚作品にある、厭世的な黒さや変態さ、孤独さ。
優しい人たちに馴染めない、心に抱える違和感(各手塚作品や別作品だけど
例えば夏目友人帳や三月のライオン等で描かれているような部分。
ふくやま作品だと東京物語の草ちゃんが抱えている空気)とかの描写
をしなかったことや、
ナノトリノのような物語上での謎を設定しなかったのは、ヌルいかも
しれないけど、もしこの作品が「ほんわか」な空気を目指していた
のならば、それも悪くなかったと思います。

でもそのわりにはBLネタや「エロいことをした後に説教する中年親父」
等の生臭いセリフなど、腐やヲタ的な部分があるのが気になりました。
ネットスラングや流行もの(エルシャダイネタ)も、時間とともに陳腐化
しちゃうし、ふくやまファンの知人の子供とかにもプレゼントしにくい
のでやめて欲しかったです…。
あと手塚キャラについては、オクチン(やけっぱち)が草食系なのは
いいとしても、百鬼丸が天然系キャラにされたのは手塚ファンには
意見分かれそう。私は特に手塚ファンではないですが、写楽の
キャラが全然違うのは気になりました。

とにかく…絵はかわいい!
好きな作家の二次創作をするのも大変でプレッシャーもあると思います。
でもふくやまファン補正なしで、純粋にひとつのマンガ作品として見ると
大人が読むには物足りず子供に薦めるのは微妙…
料理人と素材は素晴らしいだけに本当に残念…というのが正直な私の感想です。
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商品の詳細

5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
3 件のグローバル評価
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