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2021年4月30日に日本でレビュー済み
たしかにプライドは「君と一筋の光を(略キミヒカ)」という乙女ゲームで“悲劇の元凶となる最強外道”ラスボス女王だったとしても、その作品世界のプライドに転生した“私(名前不明)”は一般人(ゲーム知識有)なので、いわゆる“ゲームの強制力”が作用しない限りは同じルートを辿るとも思えません。しかし、そんなバッドエンドへと繋がる(ゲームの)プライド元凶の様々な悲劇に怯えつつも、逆に原動力として悲劇を回避するため民に尽くして奮闘するプライド(私)の様子は痛快活劇を見ているように爽快です。

前巻から続いているフリージア王国騎士団が遠征中に謎の武装集団に襲撃されて、ロデリック騎士団長の危機に義弟ステイルの能力(瞬間移動)で現場に現れたプライドですが…これまたカッコイイ登場の仕方で、ロデリックを囲む敵が今まさにとどめを刺そうかという瞬間、次々と銃撃(銃の存在はちょっと…)されていきます。一同が「どこだ?」という中で、上から舞い降りるプライド。そして剣一閃、斬った敵から銃を奪うと再び銃撃。その際の銃を手前にしたプライドの後ろ姿(構図)がまたカッコイイのなんのって…さらに敵をかわしてからドレスのスカートを翻しての蹴りの素晴らしさ、あとは返り血を浴びての大立ち回りから敵の特殊能力者を利用しての崖崩落からの生還まで…って、コレって絶対女性向け(ターゲット?)作品の内容じゃないでしょ(笑)。あまりのプライドのカッコ良さに11歳ながらも惚れてしまいます。

その後は、ロデリックの息子アーサーが父親を助けてくれたプライドに懐くのですが、この一件はゲームのプライドだとロデリックを見殺しにした上に罵倒して未来の騎士団長であるアーサーとの因縁に繋がるのですけど、どうやら回避されたようです?さらにはゲーム内では不仲(むしろ)だったステイルとアーサーがプライドを守るということで仲良くなります。

そして、これまで何かとプライドに突っ掛かってきたジルベール宰相でしたが、原因につながる気持ちを吐露したところで次巻へと続きます。巻末の予告ではジルベールの婚約者が死に至る進行性の病に侵されており、おそらくはプライドが何とか解決してジルベールも陣営に引き込むことになるものと…(原作未読です)。

…ということで、最初は他作品と同じように悪役令嬢(女王)が破滅フラグを回避しようとする内容かと思ったのですが、たしかに基本的部分は同じかもしれませんけど加味された物語の肉付け部分が非常にドラマチックに描かれて惹かれるものがあり、とても良い秀作になっていると思います。絵柄も物語的に様々なキャラクターの表情を必要とされますが、感情を良く表現できているので高画力であると判断します。
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商品の詳細

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