カスタマーレビュー

2019年5月4日に日本でレビュー済み
最近のジャンプ連載陣の中で一番面白いのではないのでしょうか。

昔はジャンプの連載といえば、新人から育て上げる流れが主流だった気がしますが、この作者は既にプロとなっている方。そういう作品も最近ジャンプでチラホラ見えてはいるが、じゃあ面白いのか?と言われると??っというイメージがあった。つまらなくはないが、まぁ、秀作かな…みたいな。

その中でこの作品は間違いなく傑作になると断言出来る。

主人公の成長物語というジャンプの王道を外してないにもかかわらず、予想ができない先の展開。しっかりと心理描写を丁寧にしているから感情移入がしやすい。しかもそれが主人公以外の登場人物についても丁寧に描いているから、様々なタイプの読者を取り込めるポテンシャルがある。キッチリとラスボスを用意してる所も好感が持てる。しかもそれが陳腐な描きかたじゃないから、おいおいこれどうなっちゃうんだよ…と思わせてくれる。どこかで見たような感じ…と思いつつ、読んでみればその世界観に引き込まれてしまうほど斬新なのは、きっとジャンプ読者に合わせた描き方を心がけてるからこそ、取っ付きやすさがそのまま既視感に繋がったように見えてただけ。実力のある漫画家が「ジャンプ」を全力で描こうと思うとここまでの作品になるのか…と打ちのめされる思いです。

やや少年よりも青年寄りの描き方という感じでしょうか。だが、大きなコンセプトは少年ジャンプであるからそこまで違和感はない。残酷さ、リアリティさ、真剣さはハンター✖︎ハンターの少し下と言ったところか。夢!希望!みたいな描きたかはしてないので、少年に受け入れられるのはもしかしたら少し時間がかかるかもしれない。いや、高齢層の読者が増えている現状、そちらの需要を満たそうとしてるのか。そう言った意味でもポストハンター✖︎ハンターと言っていいでしょう。ある種、ジャンプという雑誌の新しい立ち位置を示している作品ではないかと思う。チェンソーマンはジャンプの1つの進化の先を示した。

マガジン、サンデー。だいぶ前に卒業してしまった。自分も歳をとって漫画もあまり見なくなった。そろそろジャンプもかな…。なんて思ってた矢先にこの作品だ。こういう作品をブッ込んでくるからジャンプは侮れん。他の週刊誌を突き放して余りある「格」と「進化」を見せつけられたかのようだ。ジャンプがある限り漫画業界は安泰だろう。

個人的に、日本で最も素晴らしい物語を作っているのは、映画でもドラマでもアニメでもなく漫画業界だと思っているので、こういった挑戦が見られ、そしてそれがぐぅの音も出ない結果だととても嬉しい。誰も賛成してくれないかと思うが、そこらのハリウッドよりも面白い「お話」の集まりだと思ってる。こういった作品がゴロゴロとは言わないが、それなりに転がってるのが日本の漫画業界だ。業界の牽引役が進化を恐れていない。これ程嬉しいことがあろうか。ガキの頃の自分にお前がジャンプ派なのは間違ってなかったぞといってやりたい。蛇足になるかもしれないが、当然この作品もハリウッドレベルのお話であることは間違いない。

さて、今巻は、仲間も増え、それぞれの心情、立ち位置が何となく掴め、銃の悪魔というラスボスも出てきた。恐らくこの2巻までが、本作品の自己紹介といったところか。自己紹介だけでこれだけ面白いということは、今後どれだけ面白くなるのか。楽しみでたまらない。
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