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2004年8月28日に日本でレビュー済み
2000年に17万人、2003年に40万人と働くことにも学ぶことにも踏み出せない人が急増している『ニート:フリーターでもなく失業者でもなく』玄田有史・曲沼美恵さんの著作や、榎本ナリコさんの『センチメントの季節』思い出させた。宮台真司さんの用語で言えば、自傷系にあたるのだろうか。これらに共通する雰囲気で満ち満ちている。この透明で、いっぱいいっぱいで、せつない感覚は、わかる人にはわかる静謐な絶望感。基本的に、幼少期の体験に(親が悪い!)答えを求めることが多いが・・・・既に「そうなってしまった」人には、過去の原因を説明されてももうどうしようもない。だって、未来の処方箋がなければ、解決策にはならないから。処方箋がなければ、「もしかしたらなにかあるかもしれない」という光明にすがって、孤独で絶望に未知な時間をただ耐えるだけになってしまう。「そういった」センシティヴな世界観が、帯の漫画家新谷かおるさんの評にあるように「わかるひとにはわかる」感じで示されている。むしろ「わからない人」が読むとそれを思い出せせてくれる力があるが、わからない人はそもそもこの本を手にはとらないであろう。とても暗いからね。ほんの数ページで、これだけ「人生始まりと終わり」を描けるのは、才能だと思います。
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