カスタマーレビュー

2018年6月26日に日本でレビュー済み
一読の価値があります。あの未完成の状態というのが、この人の頭の中のイメージなのでしょうか。
セリフも構図も変わりませんが、そのラフな絵の中のどこに重きを置いているのかが垣間見えるようです。
来るべき時を迎えられなかった存在について語る部分、過去分詞のくだり、ゴミ捨て時に覗いた窓からの景色、最後の表情。
まるで無音声映画のような佇まいでいて、描きたいことが明確に強く伝わってきます。
作中印象に残る場面はたくさんありますが、個人的には笠町くんが話を軌道修正するために腕を伸ばしたところ、薬指と小指が離れている様が良かったです。どことなく艶やかに見えてしまうのは、それがこのキャラクターを完璧に捉えた描写だから生身の人間を感じさせるんですね。
何気ない描写にそのキャラクターの心理や性格を滲ませるのが抜群にうまいと思います。ひとりひとりに精神が宿っていて、それを物の見事に体現しているんです。
ちょっとマニアックな見方かも?
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商品の詳細

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