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2007年5月2日に日本でレビュー済み
嬉しいのは「ラバーズ・キス」にリンクしている所。登場人物の思いが複雑に絡まる様々な視点から、重い内容を描いてみせた、あの画期的・記念的な名作から、もう10年以上経ったなんて信じられない。

で、今までハードに男性中心に描いていた反動か、ちょっとコミカルに女性を描きすぎて描線が荒いのが残念。きれいに描くべきところはきれいに描いて欲しい。例え子供、中学生だとしても。だから星4つにしてしまったのですが。

家族の中の微妙な心理、やりきれなさ、女性としてのどうしようもない部分、様々な葛藤、押さえどころがしっかりしていて、本当に読んでいて様々な所で考えさせられる。特に、長女の看護師が難病に苦しむ子供について、がん患者の家族について言及する所はリアルでどきりとさせられた。もちろん、サッカー少年の腫瘍についても、同世代の目から見た「病」に対する視点が痛々しいほどだった。

生きていく上で、幼い時から子供の部分を切り売りしなければならない、精神的にも肉体的にも虐待とまでは行かなくても、家族関係の中でそぎ落とされていく部分が、大なり小なり誰にでもある。そういう部分に目配り気配りして、サラリと描き出す力は脱帽。

とにかくこれからどう展開していくかが楽しみ。
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5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
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