カスタマーレビュー

2010年12月10日に日本でレビュー済み
学生の頃の歴史に対するイメージは、とにかく暗記。年号や文化、人物をただただ暗記するだけで、楽しいと言う感情は全く湧かなかった。逆説の日本史シリーズを含め、当著者の本は、一貫して歴史は繋がっている…遠い過去の事象であっても、それが未来の事象に繋がっていると言った因果関係が見えて、「そうだったんだ。」と感心することしきりであり、読み物としてもおもしろいと思う。

ただ、歴史学会を毛嫌いし、今の教育としての歴史を批判するのは著者の考え方からすれば当然の結果なのかも知れないが、そのヒステリックなほどの批判が、本文の随所に埋め込まれているため、そこで思考が中断してしまう。あまりに多く出てくる印象があるため、それを無くしたら20%位は本の厚みが無くなるのでは?と感じてしまうのが、読んでいて非常に残念。歴史学者の行為に対し行っている批判を、自分の論理展開の中でも使ってしまっている(自説の正当性を論ずるために行う断定的な物言い)のも、ちょっといただけないと感じたりもします。

著者の説が正しいか、間違っているかと言った観点で言えば、私は歴史の専門家ではないので判断できないですが、一貫した論理展開は、少なくとも読んでいて心地よさを感じるし学生の頃に感じていた退屈さを考えると、勉強している訳ではないし、試験に役立つかは判らないですが、とにかく歴史が楽しいと感じられる。

歴史読み物として接すれば、面白い本の一つだと思います。
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