カスタマーレビュー

2011年1月4日に日本でレビュー済み
TISTAで注目していた遠藤さんですが、おお! こういう方向でいくのか! と驚きました。
まぁ原型は四方遊戯に既にあったわけですが、ここまで描きこなすとは。すげー。

TISTAは私も大好きなんですが、今思えば暗すぎたんですね。お話が暗い方向に引っ張られすぎちゃった。いえ、暗い側面も遠藤先生の味だと思いますし、そこが魅力的でもあったんですが、スクエア創刊時に他の連載を圧倒して面白かったのは暗いとこもなにもかもひっくるめて「単純に漫画として面白かった」という事実でした。

そして今作。お話は実は緊迫していて暗い部分もあるのですが、意図的に明るく、軽さも出しております。
そして一番びっくりしたのが、たしかに少年漫画なのですが、これは今はほぼ亡きジュブナイルファンタジーではないか!ということ。今となってはライトノベルの中で細々と息をしている、少年(年少という意味です)がファンタジー世界において重い運命を負わされながら果敢に生きていく、という正統派なジュブナイルなのです。
そのための月世界や穢星という設定、銀皇と皇室内での権力闘争、多少強いけどどこまでも未熟な主人公カグヤとその成長、母娘の思い、生き生きした家臣たち、へたれな相棒、穢星での身分の差など、実にまっとうなジュブナイルファンタジーであり、これを単純に少年漫画と呼んでしまうのはちょっともったいないです。もちろん少年漫画なのですが。
遠藤さんは物語の人だとは思ってたけど、万全を期して描くとここまで物語的であるのか、と。驚嘆です。

もちろん、相変わらずデザインや絵柄のセンス、漫画のセンスは図抜けてますし、たいへんなストーリーテラーですから1話ですでに私泣かされてしまいました。
あるようでなかった少年漫画。当然お勧めです!
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