カスタマーレビュー

2020年1月12日に日本でレビュー済み
それにしてもタイトルで損しているなあ……読み始めの時点でこういう話になるとは予想してなかった。

意外性を狙っているという意味で大外れではないのだろうが、政治ものが好きな人は多分誰一人手に取らない。

というか、この作品、政治ものでしかない。

政治ものの客層という少ないパイを取り合うよりも、ハーレム系か純愛系、どちらに転ぶからわからない題で釣ることによってそれらの話が好きな人を引っ掛けるにしても、政治の話がWebと話が変更されたあたりからずっと続いている。

今時だったら「理想のヒモ生活と思ったら俺が有能すぎて気がついたら世界を征服していた」とか題がつきそうwいや、文体は明らかに俺たち旧世代なのでその題の選択だけはありえないのどけれど。

ヤンが3人とも優秀なのはまあどう考えても銀英へのオマージュだよね。とはいえ敵対国家のライバルがここまで出てこなかったので、三竦みの拮抗対立とかは今更作りようもない(やっても読者がついてこないだろう)し、表層はほのぼの、内情は一触即発というこれまでのスタイルを続けていきながらカープァ王国と一家の生き残りをかけて凡人が頭を絞るという展開が続いていくのだろう。

この場合の凡人ってのは、カード一枚で全てを切り抜けることができて全てを守れる超常的な力を持っていないものを指す。

王族としては人並みの魔力の器が彼をスーパーマンに昇格させない枷としてここまではうまく働いてきたが、ビー玉による魔力不足と知識チートが重なると実は一番止められない化け物は主人公になる……今時の大人という設定になるとミニエー銃の螺旋構造なんて誰でも知ってることだからなあ……

物語がここから暴走しないか非常に気になるところだが、とりあえずここまではうまくいっている、そんな感じですね。

そして羅針盤が活躍しなかったのは残念でした。いやー、その魔法具有れば船一つは絶対安全だもんな。しかし今後役に立つ?それにしてもやや話のスケールが大きくなりすぎているのが気になります。まだ見ぬ真竜という存在の有無や、教会勢力というここまで中立もしくは味方よりの人間しか出ていないおそらく物語中仮想最大敵対勢力の存在……うん、ヤバいな。書き出すと吐き気がする。アホな話なら適当に敵出して終わりだけど、ここまで味方となり得る勢力が丁寧に書かれた以上、そんなことで済むまい……

ここでしばらく次の本が出なくなったのはわかるわ。

続き気になるので頑張って書いて欲しいです。待ってます。
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