カスタマーレビュー

ベスト1000レビュアー
2019年10月31日に日本でレビュー済み
※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

賑やかな掛け合い独特の名前など,デビュー時はこういう作風だったのかと驚く一方,
天才と評判の女子大生の得体の知れなさや,その才能に魅了されていく周囲の様子には,
バビロン 』などに通じるものがあり,今と昔の違いと近い部分が興味深く感じられます.

ところが,進むにつれて静かに,少しずつ空気が変わり,通じるなんてものではない,
「最初からこんなだったのか」と,理解の追い付かない狂気と愛情に射貫かれてしまい,
答え合わせと種明かしが始まる頃には,もはや逃げ出せない,手遅れの状態という感覚で,,
そこへとどめを刺す『告白』が,言葉にならない声とともに絶望の奥底へと突き落とします.

かと思えば,一転するギャグパート,さらにひっくり返る最後のやり取りには胸が詰まり,
確かに伝わり,届いたはずなのに,叶わなかった想いや,何が正しく,何が違っていたのか,
スタッフロールが終わったあと,さらにその先にまで,多くの思いが膨らんでいくようでした.

なお,本作は
09年12月の作品 の新装版で,巻末には加筆修正,改題の記述がありましたが,
改題については,おそらく『新装版』の言葉が加わったことを指しているのだと思われます.
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商品の詳細

5つ星のうち4.6
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18 件のグローバル評価
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