カスタマーレビュー

2019年9月11日に日本でレビュー済み
魔法科高校の劣等生という作品は、例えばワンピースのように「海賊王になる」というような明確な目標とともに物語がスタートしたわけではなく(主人公や作者の意図は別として、読者の視点で)、これが物語の終着点、という明確な目印がないままに物語がスタートしました。もちろんそういう作品は他にも数多く存在するわけですが、そういう作品は終わらせ方が難しいのかなと個人的には思います。あんまり具体的な作品名を出すのもどうかなとは思うのですが、例えばBLEACHなんかで言うと、途中まではルキア奪還(ヒロインを助けるという主題)がありましたが、物語全体としての目標がなかったために、後半は若干後出しのような感じがあります。ラスボスももちろん後から出てきた存在ですし、ラスボスを撃破したときのカタルシスを演出するのが難しかったのかなと思います。
そのあたりが上手く行っているのがNARUTOかなぁと個人的には思っているのですが、NARUTOに関しては最初から火影になるという主人公の目標が物語の開始時に打ち出されており、読者も当然、そこが物語の終着点であると意識しながら読み進めるわけです。さらに、NARUTOには最初から宿命のライバルであるサスケが用意されていました。この二つを主軸に上手く物語が展開したからこそ、NARUTOは名作になり得たのかなと。
もちろん、名作を名作たらしめる要素はこんな単純な理屈であるはずもなく、きっと言葉では説明できないような要素が複雑に絡み合ってこその名作なのでしょうが、いずれにせよ、魔法科高校の劣等生には火影という立場もなければサスケという宿命のライバルも存在しません。
よくJRPGなんかでラスボスに知人、友人、家族なんかが割り振られるのは、倒す葛藤を演出したいからだと思うんですね。また、世界の命運なんかがその戦闘に左右されるのも、クリアしたときのカタルシスのためです。

そういう少年漫画的なセオリーで終わって欲しくないなと思いつつ、さらにそのラスボスという重荷を果たして「彼」が背負うことができるのか、等々、若干今後に関する不安要素は残しつつも、私は魔法科高校の劣等生の大ファンです。最後までよろしくお願いいたします。
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