カスタマーレビュー

2019年3月24日に日本でレビュー済み
一巻のレビューで「面白いからというよりは『それ町』で楽しませてもらった分とういう理由で、次巻も買うだろう」と書いたが未だにその評価は変わっていない。その理由は以下の通り。

■物語が見えにくい
本作に関しては作者が非常に計画的に物語を書いている分、大きな絵が見えるまで話にのめり込みにくい。これは良い悪いではくストーリー設計の問題なので欠陥とは言えないかもしれない、よく「全巻完結してから読んだ方がいい漫画」というものがあるが、本作もその部類かもしれない。

■キャラクターがとっつきにくい
明確な主人公が不在でどのキャラクターもいわゆる「普通の人間」ではない上、各々が秘密を持っているため、読者に内面を開示している人物がいない、さらに二つのパートをザッピングする「神の視点」で物語が進むので、誰視点で物語に入ればいいのかよくわからず混乱する。施設のキャラは未だに誰が誰だかよくわからない。

■絵柄
「それ町」から絵柄が変わらないので、バイオレンスやエロティックなシーンでどうしても違和感がある。本作では作者が積極的にこうした要素を入れているようだが、なんというかサザエさんとマスオさんのセックスシーンを見せられているような感覚がある。連載が長くなれば感じ方も変わるかもしれない。

それでもストーリーの行く末というより全体像は気になるし、登場人物の掛け合いも楽しいので3巻も買うと思う。ポストアポカリプスものは名作が多いが、この作品も完結後にその一つになればいいなと思う。一方でこの段階で「この漫画がすごい」の第一位に選んだ宝島社には、一体どこがどう「すごい」のか説明してほしいと一読者として思った。
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商品の詳細

5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
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