カスタマーレビュー

2020年5月26日に日本でレビュー済み
歴史から見れば。
主人公が進んだ政治体制として中央集権国家を目指しているが、実際は政治体制が時代逆行しています。

そもそも古代国家のギリシャ、ローマ、周、日本の飛鳥や奈良時代は中央集権国家です。それが無理な政治体制であったため、豪族や貴族の地方支配の中世時代へと移っていきました。
体制崩壊の原因の一例として、納税が物納中心でそれを都まで運ぶ行為が大変な労苦。土地管理が曖昧で新規開墾地を国に接収される恐れがあり、そういったことを防ぐため大貴族への寄進が増えていった等があります。
詳しく書きませんが、中央集権国家への移行は平民の負担がむしろ大きくなり、平民の賛同など得られるようには思えません。

貨幣経済が徹底出来て、土地や戸籍もしっかり管理でき、高度な経理技術を持ちえた近代国家だからこそ中央集権国家が成功しているのです。ちゃんと管理や徴税できている国は、現代社会でも大国や先進国といわれている一部の国だけです。それぐらい難しいことです。
本書の時代設定の様相をていしている古代時代の農本主義が、いきなりなんの技術革新もへずに中央集権国家化するのは無理があります。
主人公が言うような、政治の仕組みを変えれば国家が盤石になるような簡単な事ではありません。

人間ドラマ的な部分は面白いんですが,,,。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
176 件のグローバル評価