カスタマーレビュー

2020年8月7日に日本でレビュー済み
誰もが思うだろうけど、逃げ恥っぽい…。
主人公が勤務する旅行会社にて独身者を対象にシベリアへ転勤させるという事になり、それが嫌だっつー表紙の2人が契約結婚しちゃいましょう、という話。結婚となって大騒ぎされた周りからも怪しまれないように色々と段取りを進めて…なんか逃げ恥…まあいいや。
この先、恋愛経験のない2人が偽装的な関係を続けてるうちに本当に相手のことを意識するようになり…というのであれば逃げ恥…この作品は結婚関係を”雇用”というかたちに定義する事で同時代的なアングルを持っていたのだろうが、本作の場合、社会に適合できずにひとりで居たほうが楽、という考えの2人の目的が一致するかたちになる。
その先に待っているのは、社会に適応せよ、大人になれ、というメッセージ以外なにもないような気もするのだが…。現在の日本で未婚率が上昇しているのは経済的な事情など社会の構造に依る部分も多く、その中で結婚というかたちの多様性を模索したからこそ逃げ恥は反響を得たと思うのだが…まあ、しっかり観てなくて適当に言ってるだけですが…精神的には大人になれなくても仕事もばっちり出来て経済的には何も不自由していない2人が”結婚”をイニシエーションとして大人になるだけの話だとすればちょっとね…。長く続く不況でどん詰まりなこの国では優雅な独身生活ってのも今では無くなってきているからさ…。資本主義社会の勝ち組だよねこの2人、それで今の自由を継続したいから結婚するってどうかな…。仮に本当にお互いを好きになって正式に結婚して”不自由”を受け入れたところで裕福なリア充夫婦になるだけで大きな問題にはならないような…。男女の性差もあまり描けていないな…。畑健二郎のトニカクカワイイは結婚した作者の幸福感を新婚ラブコメに落とし込んだだけだからこっちも楽しく読むだけだし、別に細かいこと言おうとは思わないけど…って感じだけど、まだ1巻なので先はどうなるかわからないのでね。
この作者お馴染みの、神のみ以外の作品ではことごとく滑っていたキャラのテンションの高さや、空回りするだけの奇をてらった設定、無意味なSF化、作者が自己アピールしたいだけの後書きや解説などが一切無く、落ち着いた内容にしている辺りは編集者の意見によるのか作者が気を使ったのか知らんけど、いい判断だと思う。完全に滑ってたからね。一番いいのは、原作者を付けて、作画のみに徹させることだとは思うけど。
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