カスタマーレビュー

2007年2月7日に日本でレビュー済み
 まずこのマンガとここのレビューを読んで思ったことは、他の雑誌だったら許容されたのだろうと言うこと。少年月刊誌、青年誌、あるいはそちらの方面の専門誌などであったら、ここまでの不協和音は生み出さなかったでしょう。

 何が違ったのか。ジャンプや他の少年誌でも昔からチラリズムに走ったり、ヒロインがはだけたりしている作品が色々あります。しかし他のそういった作品は、ここまであからさまな不協和音は起こらない。それは何故なのか。

 伝統的ラブコメディでは恋愛模様や、それにより巻き起こるドタバタな事件によりエンターテイメント性を感じるようになっています。しかし皆さんがおっしゃっている様に、この作品にはそれがありません。昔の作品ではそういったエロティックな表現を使った後には、それをギャグとすることや、その描写に対する作者や作品の登場人物の倫理観などでフォローがあったのですが、それもこの作品にはあまりありません。

 読者サービス的なエロさを残しつつも、喜劇としてのエンターテイメント性を発揮する作品とは逆に、エロさがエンターテイメントだとする作品です。その手の雑誌としては極々当たり前のことなのでしょうが、少年誌としては新たな試みと言えます。

 今では数千万から数億円で売れる芸術家の絵も、発表した当時はかなり批判の的になることも珍しくありませんでしたし、新しい試みは容易に受け入れられるものではないと思います。

 ラブコメディにエロティシズムよりも、ドタバタギャグ的、あるいは恋愛ものを目的として少年誌を読んでいる人には、違和感を与えます。それが新しい試みをした芸術家のように、批判の対象になっているのだと思います。

 この作品がジャンプに載ることが失敗だったのか僕には分かりません。しかし、やはり週刊少年雑誌なのですからその点を踏まえて、何かしらのフォローを多く取り入れた方がよかったのかもしれません。
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