カスタマーレビュー

2008年2月17日に日本でレビュー済み
私達は、皆、旧日本軍の航空機の名を覚え、ゼロ戦、隼、紫電改。。。プラモデルを競って買い
こっそり学校に持ってきて自慢のしあいっこをしたもんだった。
昭和30年代は、まだまだ太平洋戦争の記憶が衰えず、大人たちの口からその悲惨な時代が、直
接の体験者の声として聞こえてきた。
しかし戦争を知らない子供たちには、戦争の話はかっこよく、特に戦闘機と戦艦の名は授業科目
のどれよりも覚えてしまう、必須アイテムだった。

本作の作者滝沢聖峰の作調は、昨今のITポップ調でも、また劇画調でもなく、なんとはなしか、
昔懐かしい月刊誌の「冒険王」「少年」を彷彿とさせる穏やかなものである。
そこに語られる戦記は、いずれも若い命を無為になくした、悲しい記録であるけれど、一方で、
やはり飛行機乗りはかっこよく、50を過ぎた今の私にも、大空を羽ばたくその雄姿が眩しい気
がする。
肩ひじ張らない穏やかでどこか丸みのある作画が、悲惨な時代の若者の悲痛な声を、真正面から
取り上げることなく、しかししっかり我々に伝える。

今の子達にも、ヘタな教科書を読ませるよりも、このような一級のエンターテインメントを読ま
せる方が、いくらも大事な平和教育になる。そんな気がしますねぇ。
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