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2015年5月21日に日本でレビュー済み
 大西洋にうかぶ内戦等でさびれたリゾート地であるブレフスキュ島の、訳ありの人や霊や悪魔を呼び寄せてしまう「ヴォイニッチホテル」。
 組の金を持ち逃げした日本のインテリヤクザ、タイゾウは、なぜかホテルのメイド、エレナに懐かれて…。
 北方から来て島の守り神となり、現在は行方知れずとなった3人の魔女伝説や、謎の連続快楽殺人犯スナーク、新麻薬メルチェロ、タイゾウを狙う組や殺し屋、そして人々の欲望を糧とする悪魔達が錯綜としながらもどこか暢気な時間が流れる南国のお話。

 成年誌の短編で知られた道満氏の初長編、実は結構謎は残っている物の、10年越しの連載が大団円感満載で終了致しました。
 かなり血生臭く恐ろしい設定ながら、素晴らしくデフォルメが効いた名画により、生者(特に少年少女)と死者と人外の物が絡む物語が変化成長して行く様子、または変わらない様子をも描いた感動作となりました。
 魔女っ娘&メイド物、小説の魔術的リアリズム他、多種多様な技法を絶妙に組み合わせたハイセンスな作品ながら、可愛らしく読み易いのも特筆物。
 本作執筆を発端に、道満氏が感動的な短編の名手として、各出版社の引っ張りだことなった事も感慨深い傑作です。

 タイゾウさんとエレナちゃんの新しい旅立ちは「晴れ」のち「?」。
 テネブラルムとハカセのエピソードは泣けます。

 1巻から読んで居る方にはにやりと来るオマケの1頁漫画付。
 大いにお薦めです。
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商品の詳細

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