カスタマーレビュー

2020年1月10日に日本でレビュー済み
まあ予想していた通り理想の夫婦生活、が本当の題だよね。

割と最初の方から気になっているのが各章のタイトル。ずばり物語の進行そのものを描いているため、下手すると読まなくても次の章につなげることが可能。実際戦闘のシーンとかほぼ読み飛ばしても問題なく読めてしまった。割ときちんと書いてると思うのだけれど。

今後徐々に序盤では物語にさほど影響を及ぼしてなかった魔法がむしろ鍵を握る場面が増えていくのは確実であり、そうしたものに頼らない雰囲気が好きだった人は求めていたものとのズレが気になり出す巻なんだろう。

ジャンルとして組織と制度の中での葛藤と克服を期待していた人が、なんだ結局魔法のランプ、もしくはスーパーヒーローの話じゃん、と思っても仕方がない巻ではある。

ラノベでは後半に行くほど安易に魔法が使えることが多く、これが物語の醍醐味を削がないようにするのが大変だよね。

ジャンルが魔法のランプと仮定して、狼と香辛料のように、物語全体のテーマとして、すごい魔法が二人の問題の解決に役立たない、という展開に持っていかないといけないのだけど。魔法で解決するというのが一番ダメな展開だから。

ジャンルのテンプレートに乗ろうにも、そもそもジャンルが巻ごとに変遷していくことに読者がついていくか。すでに物語のジャンルは巻を追うごとに組織と制度から相棒愛、そして魔法のランプになりつつあると感じる。

読者がそれを決め付ける必要はないんだけどね?読んでて安心感がないのは間違いない。なにせ、一巻でそれぞれ話が完結しきっているわけではないから。

ダラダラ読むには最高だけれどいまいち温度が上がらないのは、どっちに向かうか手探りなのが読者に伝わってるからなんだろうね。

物語がどちらに向かっているのかと読者が思ってしまう展開なのは間違いない。なろうではダラダラ続くからこの手の問題は発生しない。

単行本の怖さがここにありますね。

ここまで書いといて僕は文体自体、雰囲気自体は好きなんですけどね。

悩ましいですね。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
61 件のグローバル評価