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2014年3月1日に日本でレビュー済み
 当たり年だった2013年2月号発表の第12回龍神賞・銀龍賞受賞作家。
 猫をマクガフィンに、仕事や病気、進路等人生に悩む女性の様子を軽やかなユーモアとしっとりとした情感も込めて描いた佳作短篇集。

 収録作(発表は全て徳間書店「月刊COMICリュウ」)
1.凪を探して 40頁 2013年7月号 :職場での当たり障りの無い大人の対応をする河合さんの内面は失踪した愛猫「ナギ」への心配共々疾風怒濤で有った…。
2.ネコのヒトミ 32頁 2013年11月号:親戚の寄り合いで亡くなった猫に会いたいとむずかる幼児の面倒を言いつけられたヒトミの取った戦略は猫を演じる事?
3.紬の一例 36頁 2013年12月号:離職後、不倫・無為の生活を過ごす紬(つむぎ)の脇にあるホクロが猫型に変形、不安が過る。
4.空の青、雲の澪 34頁 2013年2月号:クラスメートに囲まれながらも孤独感を拭いきれない秋乃の慰めは自由な少女ミオを眺め、語りかける事。
5.桃と早凪の島 38頁 2013年1月号:伝説の猫島を訪ねた美大生桃は中学時代の同級生直樹に再会。
だが肝心の猫達は捕獲されてしまった後で…。

 各エピソードに関連した描き下ろしのイラストが合間に5頁、巻末にご挨拶付きのイラスト3頁掲載。
 単行本化に当たり、加筆修正が有り。

 猫は只、泰然と主人公の周りに居るだけで、最終的に自分の人生の決断を下すのはご本人、と言うお話が魅力的です。
 画風は模索中ながら、猫は回想や幻想シーン以外は出さない、と言う括りを守ったストーリーテリングが素晴らしく、同時期にリュウ誌を彩った優秀な女流新進作家共々、是非とも今後も作品を読みたい漫画家さんです。 

 銀龍賞受賞作「コピー」は未掲載でした。
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商品の詳細

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