カスタマーレビュー

2020年12月14日に日本でレビュー済み
ちりばめられた伏線が見事に回収、短編かと思われたエピソードがひとつに
大体絶賛されてるのがこのあたりかと思うが、たしかにその部分だけ切り取ればよく出来てるように見えるかもしれない
だがこの小説はSF世界で自立思考ロボットは当たり前だし、簡単に登場人物が死んでしまい生に重みが無いし、その割に劇中で刑事が死亡事案の捜査での検証でなぜか高所(普通落ちたら死ぬ高さ)から落ちるのだがギャグマンガのようにピンピンしてるところとかがあるし、まさになんでもあり。
現実世界に存在しえない科学技術や世界設定があるのがSFだが、そうであったとしてもそのSF世界の中においてはその世界なりの一本筋の通った枠組みが設定されるもの。というかその作りこみ具合でSFであってもリアルさが感じられる。
ところがこの作品、後から知らされる「実は○○だった」的な事実が劇中、初見の論理で突如出てくる。まるで後出しジャンケンのように。たとえば詰め将棋で後一手足りずに詰まなかったときに、実は最後2手動かせるんです、なので詰みました!みたいな。作者がルールであることをいいことになんでもありな世界。「見事な伏線回収」と言われても後出しジャンケンで何でもありの着地をされればどんな回収も出来るだろう。
じゃあ肝心なストーリーは?といえば前述の通り簡単に死ぬ(殺してしまう)世界なので生に重みが無い。そこで主人公がどんな想いを抱えていようと正直身勝手にしか映らない。もちろん感情移入などできない。
物語を通して伝えたいこと、たぶんないと思われる。少なくとも私はメッセージ的なものは感じられず。
一見無関係な複数のストーリーが伏線回収される壮大なパズル作ったんです、すごいでしょ?的な自己顕示欲みたいなものしか感じられなかった。はっきり言います。駄作です。
ルール無用の稚拙な帳尻合わせ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
248 件のグローバル評価