カスタマーレビュー

2013年10月6日に日本でレビュー済み
レビューが良かったので1、2巻をバラで購入。
2巻がなかなか届かず、悶えたので同時に到着するように購入されることをお勧めします。

全部を読み終えた印象としては、親子ものという近親相姦の異臭がせず、
あまりに孤独で幼いままに大人にならざるをえない果という人を救済するために、
凉という人物を神が使わした、そんな感じがします。

どう言い訳と合理化を積み重ねても、開き直りきることができない二人の苦しみが
丁寧に描かれており、2冊きっかりにまとめられていました。

絵は顏の目元のバランスが自分の好みではないのですが、とても丁寧で、
画面の処理も奇麗です。

ただ、唯一、ラストの1ページの台詞とモノローグが必要なかったのではと
なんとなくそう感じています。
「二人で生きて行こうね」
という台詞にはわざわざ言葉にされると、決意というよりも執着を感じてしまい、
さらに
「呪いみたいに想い続けている」
とされると、ただでさえ果の深い情念がそこまでで描かれているというのに、
ずっしり重くなってしまいます。
それは言わなくても充分伝わって来ていることなので、
あえてよくある「文字で締め」るという終わり方をしないほうが
読後感は良かったのではと思われてなりません。
このモノローグでちょっとじっとりとしたものを感じて
読後感が少し害されてしまいました。

それでも、
深い孤独に裏打ちされたすがりつくような恋心、
父を乞う気持と恋人を乞う気持が混じった狂おしさ、
倫理、理屈を越えて求めあってしまう想い、
その濃く重いテーマを
実に絶妙なバランス感覚で悲恋ものとして仕上げられており、
これはよいお話だと思いました。
このテーマで気色悪さを全く感じさせないとは凄いとしかいいようがない。
☆5。
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商品の詳細

5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
23 件のグローバル評価
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