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2019年4月28日に日本でレビュー済み
いつも思うのはこの作者の文章の美しさ。簡潔で明瞭でしかも遊びがある。その文体で主人公の猫猫の心象を描くと、冷静なのに好きなことには見境がなくなる姿が生きているかのように頭の中に再現される。対照的に壬氏が客観的に描き出されるのでやたらと恋に不器用な青年の姿が浮き彫りになる。この組合せは女子からみて面白いのだろうが、男子から見ても色々と思うところがある。何より、壬氏を気遣う高順の心情に深く共鳴する。
そう思いながら読み進めていくと最後のあたりは、もう、なんとも言えない気分になる。「そこそこ」っていうな、と心の中で猫猫の頭を小突いてしまう。
ただ、最後の高順のモノローグは予想通りのこととはいえ、先々の雲の高さに不安になる。ここでずぶ寝れになる程度で済まない嵐が4巻以降に待っている。と、思いつつそれが楽しみなのは読者の性というもの。
しばし、猫猫と壬氏の難儀な関係をじっとりと観察したいものです。
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