カスタマーレビュー

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2021年4月7日に日本でレビュー済み
基本的に当作品が“突っ込まれ”放題なのは全ての登場人物が“他者のため”と綺麗事を口にしながらも、行動がその実“自分勝手”な展開だから酷評されてしまうのかもしれません。まぁ、物語の舞台が異世界であり、主人公も転生者ではないので現代日本の常識・良識や感覚・考え方ではなく、理不尽や“死”が日常的なのですから、自分自身の好き勝手に生きて構わないと思います。

それ故に、今回のミスリル鉱山の盗掘者調査(結果は討伐)は依頼者側のガンツ(武器職人のドワーフ)にも原因責任があり、盗掘者側にしても武器購入時における自身の未熟さの逆恨みが理由であったり、お互いの“自分勝手”によって発生したトラブルにすぎません。そして、今巻の“ウリ”であった「テイマーvs.テイマー」の戦闘は、さほどの緊迫感もなく(いつもどおりですが…)主人公のチート能力にて、あっさりと終了してしまいます。ここで毎巻酷評に晒される作画について述べてしまうと、もともと戦闘などのアクションに向いた絵柄ではなく、可愛い女の子キャラのゆるふわ感に特化した絵柄なので、この辺で勘弁してあげないと駄目なのかもしれません。

そして、主人公をパーティーより追放した勇者はサポート役のメンバーを募集しますけど、どうしても主人公を見返すことに固執するあまり比較してしまい条件を満たす者が現れません。そんな中で勇者の怒りの矛先が神官ミナに向けられつつありますが“勇者は正しい”という“自分勝手”な判断により盲信し続けます。また、勇者は勇者で何やら怪しげなアイテム(指輪)を手にして主人公暗殺(消す)を目論んでいるようです。

そんな物語の展開に新たな“自分勝手”な新キャラが登場しますが、それが掲題の領主のバカ息子であるエドガーであり、街を散策する主人公と精霊族の双子ソラとルナの前に突然現れて「俺の女になれ(してやろう)」と言い放ちます。双子は「怖いですこの人間…!」や「アホなのか?!」と拒絶しますが“自分勝手”な領主のバカ息子は力ずくで双子をモノにしようとします。関係のない街の人(領民)を人質にする卑劣な手段をとる領主のバカ息子に対して、主人公は新たに目覚めたチート能力を試してみたく人質の安全性など考慮せずに“自分勝手”な賭けにて結果的にはトラブルを解決できたものの、領主のバカ息子と同様にモブ(街の人・領民)の生命については軽んじているのが露呈しました。でも、明確な法により統治されているわけでもない異世界なのですから“自分勝手”に好き放題しても構わないわけですから、そんな世界の様子を現代日本で安穏とする我々読み手側がとやかく言うのも何ですが…。

最後に、一旦は主人公にやり込められた領主のバカ息子は勇者と同じく主人公への復讐に燃え、側仕えの奴隷(獣人の少女)に八つ当たりするところで次巻に続きます。原作は未読ですが、次巻は領主のバカ息子に更なる灸を据えて獣人の少女を救出(仲間になる?)する展開が予想されます。

それにしても、仲間(…といっても契約したメンバー)以外には次々と嫌われて敵を増やしていく主人公の物語も珍しいですよね(笑)。これも主人公自身に味方してくれるハーレムメンバーさえいれば他の連中に嫌われたってイイや…という“自分勝手”な論理があったりするからなのでしょうか?また、前巻でも感じたのですけど、作画については完全に割り切ってしまったのか、遠景の小さく描いたキャラには注力せず、描き易い大きめのキャラのみを頑張って作画しているように今巻も見受けられます。それでも小さくても女の子キャラは上手く簡略化されていますが、一方で主人公の方は…(男は描いていてつまらない?)。
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