カスタマーレビュー

2019年6月15日に日本でレビュー済み
率直に言って「ぼく勉」と設定が似ているけど、かなり面白かったです。
冒頭シーンがいきなり結婚式で先にゴールを提示しておき、1話の最後で、五つ子がマンションで揃うインパクトあるシーンと掛け合わせて、この結婚相手が五つ子のうちの誰なのか――という謎で読者を引きつける力技は見事。
とにかく主要キャラ全員に個性があり、キャラの人数も絞って話が展開しているので状況も追いやすいです。
ラブコメは主人公に魅力がないと面白さ半減とはよく言いますが、本作の主人公は大変良いですね。
捻くれているようで負けず嫌いで熱血さも兼ね備えた面倒臭い主人公が、不器用に試行錯誤し、体当たりして行く――それがシュールな笑いをもたらして作品のクオリティを上げているのかなと。
そして、どこか悩みの種を抱えた五つ子のヒロイン達。どの娘を気に入るかは読者次第。
まず一巻の段階では、導入としてヒロイン達を掘り下げながら次々と勉強会に参加させていく感じ。
一人一人興味や性格もバラバラで、揃いも揃って勉強嫌いと面倒くさい(笑)
可愛さよりも拒絶からくる前途多難さのほうが強調されているが、それでも一人ずつ、そう多くはない出番の中で、5人全員のキャラを立てている筆力が見事。五つ子でありながらも、それぞれキャラクター造形を差別化出来ており、作者の描き分け能力には驚かされました。というか、そのせいで全然五つ子に見えないくらいです(笑)
五つ子達の内面も丁寧に掘り下げているので、一人も埋もれずに、キャラが立っていく感じが良いですね。
5人が5人とも単に頭が悪い訳ではないのも上手い。「5人とも間違った問題が被ってない」と言う赤点答案の解釈の切り替えにはハッとさせられた。それも含め、全巻通して散りばめられる五つ子ネタはこの作品ならでは。
1巻を読み終えた時、はたして主人公の風太郎は、5人全員を勉強させて無事卒業させることができるのか――……と、先が気になるストーリー性も併せ持つ。
とにかく、これからじっくり、ストーリーが面白くなる事を予感させる巻でした。今後も期待します。
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5つ星のうち4.6
星5つ中の4.6
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