カスタマーレビュー

2021年2月2日に日本でレビュー済み
ネタバレ全開でいきます。
ネタバレ回避する最低限の礼節すらする値打ちがありませんので。

〇良いところ
・14巻よりましになった文章

〇悪いところ
1:ましになった『だけ』で相変わらず出来の悪い文章、描写

・余「消防車のサイレンが聞こえる」→4兄弟を殺すために米軍が来て火炎放射→この火炎放射に対して消防車出動
『米軍が火炎放射する前に』消防車が出動しているので時系列がおかしい

・月(天界)のとある部屋。突然SFチックな部屋になったので調べよう→血まみれの死体をよけて部屋の一角に集まる4兄弟
部屋に入った時点の描写で存在しなかった『血まみれの死体』が数行後に『生えてくる』。さらにこのことについてのリアクションゼロ
・大好きな中国文明ベースなのにやたら殺風景でだだっ広いだけの天界描写

枝葉末節とはいえ余りにも多すぎる。推敲もできないのか、推敲して訂正して『それでも』こうなのか

2:後付け設定なのに付けた時点で破綻していて、意味の薄い『仙界の1日=地球の100年』設定
・既刊で仙界に来た時にこの設定はなかったはずだが(最低でも1日以上仙界で過ごした4兄弟がタイムマシン等で過去に戻ったりせず地球に戻っている)

・3バカ中年が仙界に来て3日(=地球で300年)たったのだが『仙界に牛種が攻めてきて月からこの知らせを受けて戻ってきた4兄弟と戦闘』
という事件があるはずなのにこれがないまま3日過ぎたことになっている
4兄弟は月で300年以上時間つぶししてから仙界にもどったとでもいうのか

・タイムパラドックスについて言及しているくせに新天帝として『唐代』の二郎神君を呼び戻す。現代の二郎神君ではダメな理由は?

その他仙界と地球(月=天界)の『時差』を考慮してない描写(リアルタイムで通信会話など)が目立つ。なおこの設定が唯一意味があると思えるのが
《天界に3000年監禁されてた仙界住人が「私たちの感覚ではたった30日」と言う》
ただこれだけである。

3:魅力に欠け、欠点だけが目立つ登場人物
・やたら心配性なくせに終と中ボスの戦闘を「悪い予感はしない」といういい加減な理由で放置し、二人とも時空のはざまに落ちていくという大失態を犯す始。これで終が敗死したらどうするつもりだったのか
・スマホを持ってるだけで「使いこなせない(宿泊施設の検索もできてない)」、毒舌を吐いてるだけの続
・蚩尤との戦いに始が割り込んで腕を切り落とすのは見逃す癖に米軍が蚩尤を攻撃すると「一騎打ちの邪魔するな」と怒り出す首尾一貫しない終
・挑発とはいえ一騎打ちと夢以外目立ってない余 欠点も特にないのである意味一番ましだが
・「幕府を盛り立てた責任」だのなんだの言ってる割に(小早川奈津子に対し)何も行動してない3バカ中年。

・出てきて設定説明しただけ、貧弱な描写のせいで威厳も強さも表現できてない「ぼくのかんがえたさいきょうぼす」炎帝神農氏
・立派なのは名前だけで知性と理性、それに個性なし、巨大化も出来ないうえ米軍の銃撃ごときで致命傷を負った(しかもこれが実質的な最終決戦)ため、4兄弟はもとよりキンピや共工より弱い中ボス、蚩尤

3:雑で投げやりな伏線、設定回収。回収できなかった謎も多数。
・松永君の正体は既刊では登場人物による推測だったはずが、何の説明もなく二郎神君の飼い犬と既定事項として扱われている
・大ボスの炎帝神農氏が説明台詞でべらべら自分のやってきたこと(要はアリの巣の観察実験)を語る
・天界と神農氏の関係、牛種が天界で実権を握ろうと躍起になる理由は語られず
・で、なんで4兄弟は転生なんてしたんだ?

4:心理、葛藤描写、理由付けゼロでただただ用意された行動を行う登場人物
・中盤、神農氏が「もう飽きたから別の世界行くわ。」と別世界へ行く時点で牛種がこの世界に関わる理由はなくなっているのに
わざわざ仙界へ攻め込む蚩尤(中ボス)

・「オレたちにちょっかい出すなら殺す、関わるんじゃねぇ」と公言してるくせに、いざ「おう、別世界行くからどうでもいいや。お前らもこいつらほっとけよ」と
神農氏が言うと「ほっとくと言ってるし、どっか行くからこのまま何もせずに元の生活戻ればいいんじゃないか?」と考えた数行後には「何とか別世界まで追いかけて神農氏を殺す」
前提で行動する4兄弟。
物語としてはそれでいいが、求めていた平穏を捨てて達成できるかどうかもわからない茨の道に踏み出す覚悟や葛藤が『全くない』のは説得力に欠ける

・前巻で仙界に行った茉莉が再登場したとたん「わたしは西王母の娘○○、その自覚を持って行動せねば~」とかおかしくなっている
前世の記憶を取り戻し使命感に目覚めたとかそういった描写なし、既刊で「転生したと語る人の前世はなぜか有名人ばかり~」と一説ぶったキャラの言動としては違和感が強すぎる。
仙界に洗脳されたのか

5:デウスエクスマキナとして使い過ぎてご都合主義な仙界の面々
・天帝行方不明のまま→二郎神君唐代から呼び寄せて天帝の座につけよう:仙界自身が避けてた内政干渉。あえて行う理由は説明なし
・神農殺すなら仙界で3年修行しろ→根拠は?
・竜珠あげるからこれ使うと仙界へ戻ってこれるよ→セーブポイントか?

6:純粋に話が面白くない
結局「月に行ったらラスボスが言いたいことだけ言って逃げた。追いかけることになったけどレベル低すぎるから仙界で修行してから追いかけよう。
自分たちのルーツとか天帝の行方、日本の今後? 地球離れて仙界に来たからどうでもいいよ。あ、豚女(小早川奈津子)は自滅しました」
欠点をカバーできるだけの盛り上がりもなく、物語としての区切りも中途半端。
週刊連載の急な打ち切りでこの展開なら多少は同情の余地があるが、数年前から完結すると豪語しておいてこの程度では擁護する価値もない

シリーズ全体としても「はじめはよかったが途中で投げたため賞味期限切れになった料理」でしかない
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商品の詳細

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