カスタマーレビュー

2020年11月7日に日本でレビュー済み
異世界、ソープランド、というあからさまに志がロウな単語がタイトルに並ぶ漫画であるので一生読むことはないだろうと思っていたのだが、先日、作者のサラダデイズ(2巻で打ち切りになったほう)を読み、この作者なら凡庸な異世界漫画にはならないのではないか…と思って購入してみたのである。
異世界と通じるソープランド、というタイトルまんまの内容で、設定は「異世界食堂のぶ」の食堂をソープに置き換えただけである。
この異世界で主人公・リコリスが住む都市「トルム」では未婚者の性交渉が法律で禁止されてしまっている。リコリスはこの都市で勇者としての栄光を掴み、地位も財も名誉も手に入れたが、性生活の充実は得られなかったのであった。
リコリス「この街に来た時にやけに若い既婚者が多かったけどそういう事だったのか…快楽のために性奴隷を買って何番目の妻にしてる貴族も居るっているけどそういうのもなんだかなあ…」
では結婚すればいいのでは…と思うところだが「冒険者だった頃は良かった、国から国へ気の向くままの旅ガラス、美味しいご当地料理に舌鼓をうち、看板娘も美味しくいただいちゃったり、雑魚モンスターから小銭を巻き上げちゃあ売春宿で豪遊したり、その日暮しだったけど自由だったな…」…ようはロクデナシですね。

作者はこの手の作品をドラクエとFFの知識くらいしかないというが、冒険者の性生活ないし恋愛問題というのに着眼するというのは自分もやったことがあり、ドラクエ5の主人公は登山中に妊娠発覚ってビアンカと何時しこんだのだろう…まさか初夜しかヤってないということはあるまいしゲーム中の時間経過がよくわからないな…とか、フローラを選んだ場合のビカンカはしょっぱい田舎生活でモブが彼女に惚れてるだけって救いなさ過ぎだろ…とか、ドラクエ1でゆうべはお楽しみでしたねって連れてるのが王女なのにそんな下世話なこと言うかね…でもずっと幽閉されていたから全身汚れていただろうし王女に見えなかったのかもしれないな…とか、天空の勇者の血筋が続いているということはドラクエ4の主人公は亡くなった恋人のエルフの為に貞操を守らなかったのか…木こりの親父を見習えよ…でも若いのに過去に縛られてるのもよくないよな…とか、ドラクエ6でラスボス倒したあとで主人公がバーバラと2人で居るとお似合いカップル扱いされるけど最後になってフラグ立てされても困るよ!とか、ドラクエ8はゼシカと結ばれてくれないかなあずっと馬だった姫なんてどうでもいいよ…とか、FF4のエッジがリディアに恋するのって色々とやばくねえか…とか考えたこともありますが、そんな余談は兎も角、勇者つってもヤルことはヤりたいだろうと。

かくして身を固めるのもイヤっぽい彼は豪邸でひとり自慰にふけるという悲しい生活を送っておりましたが、そんなある日、知人の賢者アレクが遠方に向かわずとも法に触れない飛び地の森の中に娼館があると連れて行ってくれます。それが「ソープランド輝夜」。
此処からは「文明の劣る現地人が日本スゴイと驚く」というお馴染みの展開がエッチというかたちで始まりますが後書きにある作者の25年に及ぶ「取材」に依ってそのリアリティ補強に大きく付与させた描写が続き、お子様にはとてもお見せ出来ませんが、エロあり漫画を多数読んでいるとこの程度は普通だなあと思ってしまうのが悲しいものです。
はっきり言ってしまうとこのエロバカ展開を続けても高確率で飽きるので、1巻終盤にてちらっと描かれる”現実”側の事情を掘り下げて頂き、何故異世界とソープランドが繋がれたのか、ソープランド側には如何なる事情があるか、このソープランドが異世界にどのような影響をもたらすか、という点も掘り下げて頂き、ドラマとしての広がりが欲しいと思った次第であります。こんな漫画に真面目な提言してもしゃーないだろと思うかもしれませんがバカというのは真剣に貫いてこそ素晴らしいのであり、そうでなくてはただのバカでしかありません。そのくせ現地人下に見てりゃ世話ないでしょう。私は現地人見下し異世界漫画は嫌いですし、飛ばない豚はただの豚なのです。2巻もたぶん読むので期待したいですね。サラダデイズは構成も良く出来ていたし、打ち切りでも私は好きでしたよ。…途中から常体が敬体に変わってしましましたが修正するのめんどいんでこのままで。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
169 件のグローバル評価