主人公の高校生、菜穂が16歳のときに一通の手紙が届く。送り主には彼女自身の名前が。開封してみると複数枚の便箋が入っており、それは「10年後の自分からの手紙」であり、未来に起こる出来事が詳細に書かれている。そのとおりに実現するので手紙が実際に10年後の自分から送られたという信ぴょう性が高まる。そしてその手紙には現在(10年後)の自分から、あなたにはこの先たくさんの喜びや幸せが待っている、その幸せに気付いて、その幸せをとりこぼさないように、そしてこの手紙を送った最大の目的として同じ間違いを繰り返さないでほしい、現在の自分が抱える後悔を一生残して欲しくない、とあり、手紙を送った日にやってきた転校生の男子・翔が10年後にはすでにこの世にいない、ということが記されているのであった。未来の自分の後悔とは「翔を救えた」ということらしい。要するに翔を死なせないでくれとお願いしたいと。
このプロットがガッバガバなので先行きが不安でいっぱいである。
・「あなたには喜びや幸せがたくさん待っている」というのは未来の菜穂がそれまで(高校時代からの10年間)で体験したことなので、「その」幸せや喜びに「気付き」、「とりこぼさな」かったからこそ今があるのではないのか、「そこにはない幸せを取りこぼさないで」と言うべきではないのか。つーか、この文言、要る?「翔の死は回避できないけど、喜びや幸せはたくさんあるから」なら書く意味あるだろうけど。
これ以外にも全体的に手紙の文言が無意味に思わせぶりだったり相手になにを言いたいのか伝わりにくかったりするので困る。上のストーリー紹介の終わりで「要するに」と書いたように、手紙を送った目的を読者のこっちが要約してやらないといけないのだ笑。大事な話なんだからポエム気分でなく、5W1Hを考えてから書け、と言いたい。
・便箋には一日ごとの出来事がやたらと細かく記されてるが便箋の枚数からして全然収まらないと思うがどーなってんの。詳細な出来事は「未来からの手紙である事を理解させるため」に書けばよく、あとは「翔に何が起こるのか、どうすれば彼の死を回避できる可能性があるのか」という最も重要な部分だけを、要点を整理して書くべきである。
・「あそこで彼を誘わないで」「あそこで渡せなかった弁当を渡してくれ」など、過去の自分への要求が多すぎる。翔に起こるとされる悲劇を回避するためには未来の菜穂が知っている通りに段取りが進んでいかなくてはならないのに、このように細かいところで過去の菜穂の行動を変えていけば未来も変わっていくに決まっている。要求が多いほどに分岐の可能性が増え、未来の自分の予測から外れる可能性も増えるのだから、過去を変えるのはある重要なポイントだけにするべきである。バタフライ効果?なにそれ?では困る。
・「わたしはこの日、此処で翔に恋をする」というところまで手紙に書かれてるが、手紙で事前に未来の出来事を教えるだけならまだしも、自分の感情まで記す意味が全く不明。ここまで描写してしまうと先入観から翔への恋をしなくなる可能性があるのでは。逆に翔に恋するのを避けたいと考えているなら、こんな事を書かずにそのきっかけとなる出来事に立ち会わせないように指示するべきだろう。未来の菜穂がなにをしたいのかもよーわからん。
・未来の菜穂は高校の同級生のひとりと結婚しているのだが、高校時代にわるからぬ関係であった翔を生存させると、その彼との結婚に大きな障害となるのは想像に難くない。高校時代の彼は二人の関係のサポート役に徹しているので尚のこと。つまり、過去を書き換えると彼女の手紙にある「この先のたくさんの喜びや幸せ」が失われ、ドロドロ三角関係の地獄のような人生に変わる可能性もあるのではないのか。未来の菜穂が自分の現状に不満を持ってるとしても次の問題がどうなってるのかさっぱりなので困る。それから未来の結婚相手が単なる当て馬にしかみえないので悲しくなるなあ。彼が可哀想じゃないの。
・過去を改変すると未来も変わるのか、それとも分岐した別の並行世界ができるのか、という時間SFにおける重要部分がザル。本作では10年後も当たり前のように描かれるので、前者ならそっちの世界にも既になんらかの変化が起こってないとおかしいし、後者の場合、(分岐しない世界の)未来の菜穂からの手紙が届くということがあり得なくなる。タイムパラドックス?なにそれ?では困る。
「未来の自分から手紙が届き、高校時代の友人のひとりが亡くなるから、その死を回避させてほしいとお願いされる」というストーリーのなかに「生きているうちに翔と幸せな時間を過ごす」という別の目的がごっちゃになってるのが問題であると思われる。「死を回避させる望み」があるのなら今生きてる彼と有意義な時間を過ごすよりも可能な限り生存に向けた努力をすべきである。死を回避すればそのあとにいくらでも幸せな時間を過ごせるのだから。「亡くなるという未来は回避できない、だからそれまでの時間を大切に過ごして」なら理解できるのだが。「翔の死は回避できる可能性はあるけど生きてるときの彼と幸せな時間を過ごしてほしい」と目的がぼやけてるからいけないのである。
ちなみに本作の舞台は自分の故郷なのだが、ほとんど学校のシーンなので、もうちょっとご当地感を出してくれないかね、と思う。各話の扉以外、殆ど街の風景とかないんだもん笑。舞台が同じ高橋ヒロシのヤンキー漫画のほうが「あー、ここ知ってるわー」って思えてご当地感出てるのがなんとも笑。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2021年5月5日に日本でレビュー済み
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ベスト500レビュアー
未来の自分から届いた手紙に書いてあることを手掛かりにして過去の彼氏の命を助けようとする物語。
まず、未来の自分から届いた手紙の内容が高校時代の毎日の日記。
そこに好きになる転校生との出会いと起きることが書いてある。
転校生の男の子はそのままだと事故死してしまうらしい。
「未来を変えて!」という未来の自分からの依頼を元に行動する。
これ、最初に届いた便箋数枚で日記の内容伝えるのは不可能でしょう。
日記丸ごと送らないと意味がない。
さらに手紙の助言に従って動いた結果で未来が変わったら「日記の内容が自動的にそれに合わせて上書きされる」のか、それとも「そのまま」なのかよく分からない。
性格の悪い先輩といきなり付き合い出す想い人の彼氏も何かおかしいし、先輩がどう思うかばかり気にしているヒロインもおかしい。
しかもお互いに好きなことに気付かない!
それと絵が下手。キャラの目に全然力が感じられない。
まず、未来の自分から届いた手紙の内容が高校時代の毎日の日記。
そこに好きになる転校生との出会いと起きることが書いてある。
転校生の男の子はそのままだと事故死してしまうらしい。
「未来を変えて!」という未来の自分からの依頼を元に行動する。
これ、最初に届いた便箋数枚で日記の内容伝えるのは不可能でしょう。
日記丸ごと送らないと意味がない。
さらに手紙の助言に従って動いた結果で未来が変わったら「日記の内容が自動的にそれに合わせて上書きされる」のか、それとも「そのまま」なのかよく分からない。
性格の悪い先輩といきなり付き合い出す想い人の彼氏も何かおかしいし、先輩がどう思うかばかり気にしているヒロインもおかしい。
しかもお互いに好きなことに気付かない!
それと絵が下手。キャラの目に全然力が感じられない。
2018年10月12日に日本でレビュー済み
翔がいくら思い出の人の名前と言っても、彼を知るもの同士の間に生まれた子供に名付けるでしょうか?
須和に対してのモラハラに感じられましたし、ヒロインも無神経だと思います。
須和に対してのモラハラに感じられましたし、ヒロインも無神経だと思います。
2019年7月23日に日本でレビュー済み
未来の自分からの手紙を受け取るというあり得ない設定に基づく物語。それを言い出すと「君の名は。」もなんだよその設定はということになるけど、なんだか未来からの手紙という異物がすんなりと受け入れられているというところに違和感があった。普通ならまずそこでひと悶着あるところが華麗にスルーされているんだよね。
でも、この作者の書きたいところはそういうSF的な設定の部分じゃなくて、高校生くらいの男女にありがちなすれ違いなのかな。うじうじ悩んでばかりいる主人公と、やたらいい人ぞろいの友達一同に、こんなのあり得ないとつっこみたくなるけど、でもこうして行動を起こせないでいる中高生の方が大半なのかなとか思ったり。後から見ればああすれば簡単に済んだことなのにってことでもうまくいかないのが人生。手紙の通りにすればいいのにと呼んでいるとイライラしてしまうけれど、反抗期くらいの子がこうすればうまく行くと言われてそのとおりするわけなんてないんだよね。
すっきりしないと思っていたことも読み終わればなんか腑に落ちてしまうから不思議。
男女とも絵がうまいのもいいね。
でも、この作者の書きたいところはそういうSF的な設定の部分じゃなくて、高校生くらいの男女にありがちなすれ違いなのかな。うじうじ悩んでばかりいる主人公と、やたらいい人ぞろいの友達一同に、こんなのあり得ないとつっこみたくなるけど、でもこうして行動を起こせないでいる中高生の方が大半なのかなとか思ったり。後から見ればああすれば簡単に済んだことなのにってことでもうまくいかないのが人生。手紙の通りにすればいいのにと呼んでいるとイライラしてしまうけれど、反抗期くらいの子がこうすればうまく行くと言われてそのとおりするわけなんてないんだよね。
すっきりしないと思っていたことも読み終わればなんか腑に落ちてしまうから不思議。
男女とも絵がうまいのもいいね。





