とてもわかりやすく書いてあります。再生医療ってどういうもの?
ということが簡潔、丁寧に解説してあります。
日々新発見のあるこの分野。とても刺激的で、専門知識のない
一般人でもわかればわかるほど興味がわきますね。
その応用例に医療の無限の可能性を感じ、遺伝子のなりたちとその
機能に生命の偉大さを思います。・・・ちょっとおおげさでしょうか?
iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書) 新書 – 2008/7/15
八代 嘉美
(著)
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ISBN-104582854311
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ISBN-13978-4582854312
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出版社平凡社
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発売日2008/7/15
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本の長さ208ページ
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ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
具合の悪いところは、新しい臓器に替える―そんな夢物語が、実現にむけて着実に進んでいる。それを可能にしてくれるのが“iPS細胞”。60兆もの細胞を持つ私たちのからだも、もとは、たったひとつの受精卵からはじまっている。iPS細胞の研究は、その仕組みを解くことだったのだ。さあ、生命科学の最前線へ「いのちの仕組み」を探りに―。
著者について
八代嘉美(やしろ よしみ)
1976年愛知県生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程。研究テーマは造血幹細胞の老化・ストレスに関わる分子機構の解明。
1976年愛知県生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程。研究テーマは造血幹細胞の老化・ストレスに関わる分子機構の解明。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
八代/嘉美
1976年愛知県生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程(病因・病理学専攻)在籍中。研究テーマは造血幹細胞の老化・ストレスに関わる分子機構の解明。医科学の発展に伴う生命観、社会意識の変遷に興味を持つ一方、生物科学を社会にわかりやすく伝えたいと考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1976年愛知県生まれ。東京大学大学院医学系研究科博士課程(病因・病理学専攻)在籍中。研究テーマは造血幹細胞の老化・ストレスに関わる分子機構の解明。医科学の発展に伴う生命観、社会意識の変遷に興味を持つ一方、生物科学を社会にわかりやすく伝えたいと考えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2008/7/15)
- 発売日 : 2008/7/15
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4582854311
- ISBN-13 : 978-4582854312
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,235,282位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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ベスト500レビュアー
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最近話題のiPS(induced Pluripotent Stem)細胞について、一般読者向けに解説した本。
まずはES(Embryo Stem)細胞の説明から入る。「Embryo=胚」なので、ES細胞の多能性と倫理上の問題性が容易に理解出来る。ここで"多能性"と称しているのは、ES細胞の分化能が受精卵の"万能性"より一段落ちるからである。また、ES細胞には免疫による拒絶反応があると言う。前四章の説明は一般読者を意識して確かに丁寧なのだが、iPS細胞の解説の前段階としては冗長過ぎるように思われる。ES細胞を含む幹(Stem)細胞の説明に終始しているのだ。幹細胞が分化・増殖によって細胞を再生させる機能があると言えば済む話である。第五章は近年の研究状況の説明。
第六章でやっとiPS細胞の解説に入る。まず、山中教授による、ES細胞のみが持っているタンパク質を解析すると言うアプローチが紹介される。そして、分化を維持する遺伝子"Nanog"の発見及びES細胞の機能の本質に係る4つの遺伝子(山中ファクター)の特定。更に、Nanogと山中ファクターの組み合わせによるiPS細胞の誕生。日本人科学者による発見と言う事もあり、この辺はもっと詳細かつドラマティックに語って欲しかった。本書の記述は淡白過ぎる。第七、八章ではiPS細胞を中心とした再生医療の課題・展望が示される。最終章で著者の生命観・科学観が語られるが、科学オリエンテッドで幼い印象を受ける。
題名の割にはiPS細胞の記述が少なく(意図的とも思える)不満が残るが、"分かり易く"と言う意図は伝わって来る。巻末に索引が付いているのも親切。かろうじてiPS細胞の入門書と言えるレベルか。
まずはES(Embryo Stem)細胞の説明から入る。「Embryo=胚」なので、ES細胞の多能性と倫理上の問題性が容易に理解出来る。ここで"多能性"と称しているのは、ES細胞の分化能が受精卵の"万能性"より一段落ちるからである。また、ES細胞には免疫による拒絶反応があると言う。前四章の説明は一般読者を意識して確かに丁寧なのだが、iPS細胞の解説の前段階としては冗長過ぎるように思われる。ES細胞を含む幹(Stem)細胞の説明に終始しているのだ。幹細胞が分化・増殖によって細胞を再生させる機能があると言えば済む話である。第五章は近年の研究状況の説明。
第六章でやっとiPS細胞の解説に入る。まず、山中教授による、ES細胞のみが持っているタンパク質を解析すると言うアプローチが紹介される。そして、分化を維持する遺伝子"Nanog"の発見及びES細胞の機能の本質に係る4つの遺伝子(山中ファクター)の特定。更に、Nanogと山中ファクターの組み合わせによるiPS細胞の誕生。日本人科学者による発見と言う事もあり、この辺はもっと詳細かつドラマティックに語って欲しかった。本書の記述は淡白過ぎる。第七、八章ではiPS細胞を中心とした再生医療の課題・展望が示される。最終章で著者の生命観・科学観が語られるが、科学オリエンテッドで幼い印象を受ける。
題名の割にはiPS細胞の記述が少なく(意図的とも思える)不満が残るが、"分かり易く"と言う意図は伝わって来る。巻末に索引が付いているのも親切。かろうじてiPS細胞の入門書と言えるレベルか。
ベスト500レビュアーVINEメンバー
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「iPS細胞」とは最近耳にすることが多くなったトレンディーな言葉です。
つい最近も新聞紙上で女子大生がクローンマウスをつくったということが掲載されていました。
本書は羊のクローン化が成功したES細胞に関する仕組みの説明から始まり、iPS細胞の誕生からその仕組みを専門的な見地に立脚して説明してあります。
一般の方々が読める程度に仕上げているとのことですが、未来への希望をもたらす最先端研究であり、すべての仕組みを十分理解するにはギリギリのところがあると思います。
とにかく説明の前後を忘れないうちに一気に読み上げることと、何度も読み返すことで理解は深まると思います。
「いのちの仕組み」について、かなり突っ込んだところまで書かれており、実に神秘的な世界が繰り広がっていきます。
現在、医療はある意味対症療法しかないですが、近い将来には再生医療といった”造る医療”の形に変わってくるというのが感じられます。
大学では生命科学系の学科が急増しており、今後ますます発展していく分野であると思います。
著者はこの最前線医学を研究している過程で、本題以外に生命倫理から国の支援状況に至るまで情熱的に伝えると共に多くの読者にこの研究に対して関心を抱いてもらうよう働きかけています。
つい最近も新聞紙上で女子大生がクローンマウスをつくったということが掲載されていました。
本書は羊のクローン化が成功したES細胞に関する仕組みの説明から始まり、iPS細胞の誕生からその仕組みを専門的な見地に立脚して説明してあります。
一般の方々が読める程度に仕上げているとのことですが、未来への希望をもたらす最先端研究であり、すべての仕組みを十分理解するにはギリギリのところがあると思います。
とにかく説明の前後を忘れないうちに一気に読み上げることと、何度も読み返すことで理解は深まると思います。
「いのちの仕組み」について、かなり突っ込んだところまで書かれており、実に神秘的な世界が繰り広がっていきます。
現在、医療はある意味対症療法しかないですが、近い将来には再生医療といった”造る医療”の形に変わってくるというのが感じられます。
大学では生命科学系の学科が急増しており、今後ますます発展していく分野であると思います。
著者はこの最前線医学を研究している過程で、本題以外に生命倫理から国の支援状況に至るまで情熱的に伝えると共に多くの読者にこの研究に対して関心を抱いてもらうよう働きかけています。
2013年8月4日に日本でレビュー済み
統計によると、日本人の死亡原因は34%ががん、18%が心疾患なんだそうです。
あわせて52%。
日本人の死因の半分以上をしめる、この2つの、全く別の病気に関する研究が、
最近、長足の発展を遂げています。
この2つをつなぎ、他の医療研究にも応用が期待されていのが
「再生医療」という分野であり、「万能細胞」の研究です。
本書は、その「万能細胞」研究で、世紀の発見といわれ、
昨今盛んに報道される「iPS細胞」に関して、
由来、その特殊性、通常細胞のしくみ、応用の可能性、問題点、
さらに、倫理的問題、国際競争などを解説します。
この、「再生医療」「iPS細胞」の研究は、
言葉どおり「失われた器官を取り戻す」ことに留まらない、
生命の、いかに生まれ、いかに形作り、いかに壊れるかを解き明かす研究であり、
この研究を、本書でザックリと理解することによって、
最新医学発展の背景の一部を知ることが出来ます。
先端医療の扉の向うには、多くの人が悩まされてきた疾患解決の、
新たな光が待っているかもしれない。
生命科学の最前線(カッティングエッジ)へ、ようこそ。
あわせて52%。
日本人の死因の半分以上をしめる、この2つの、全く別の病気に関する研究が、
最近、長足の発展を遂げています。
この2つをつなぎ、他の医療研究にも応用が期待されていのが
「再生医療」という分野であり、「万能細胞」の研究です。
本書は、その「万能細胞」研究で、世紀の発見といわれ、
昨今盛んに報道される「iPS細胞」に関して、
由来、その特殊性、通常細胞のしくみ、応用の可能性、問題点、
さらに、倫理的問題、国際競争などを解説します。
この、「再生医療」「iPS細胞」の研究は、
言葉どおり「失われた器官を取り戻す」ことに留まらない、
生命の、いかに生まれ、いかに形作り、いかに壊れるかを解き明かす研究であり、
この研究を、本書でザックリと理解することによって、
最新医学発展の背景の一部を知ることが出来ます。
先端医療の扉の向うには、多くの人が悩まされてきた疾患解決の、
新たな光が待っているかもしれない。
生命科学の最前線(カッティングエッジ)へ、ようこそ。
2009年8月6日に日本でレビュー済み
今、世では科学研究において最もホットな話題の一つとなっているiPS細胞研究。これに関する科学知識に関しては明快でわかりやすく、新書としてはよくできていると思います。普通の体細胞からつくられるiPS細胞が、どうして胚から作られるES細胞のような分化能を示すのかという根本のところも本書でよく理解できる。世に流布している「iPS細胞さえあればES細胞の研究は要らないのではないか」という誤解に対してもきちんと答えているのも良い点です。
反面、生命倫理的な問題に対するあまりに軽い扱い、テクノロジーの進歩に対するナイーブな楽観論など、社会的な側面に関する議論はかなり幼稚なものであり、著者が大学院生であることの限界も見逃せないでしょう。
反面、生命倫理的な問題に対するあまりに軽い扱い、テクノロジーの進歩に対するナイーブな楽観論など、社会的な側面に関する議論はかなり幼稚なものであり、著者が大学院生であることの限界も見逃せないでしょう。
VINEメンバー
とても丁寧に、自分のようなまったくの素人にも分かるように書かれています。 もちろん最先端医療に関する高度な内容を対象にしているので難しい部分もあります(と自分は思った)。
それでも一般の人がたまにニュースや新聞で見かける言葉「ES細胞」や「iPS細胞」という言葉にひっかかりを持つための足がかりとして読んでおくといい本だと思います。
筒井康隆さん推薦らしいですが、なるほど小説の素材としても想像力が膨らむ話なのかもしれませんね。
個人的にはこんな若い著者がこれだけ魅力的な文章を書けるということに驚きました。 かなりの読書(SF小説?!)好きの人なんでしょうね。 あと、嘉美(よしみ)さん、男性です。
それでも一般の人がたまにニュースや新聞で見かける言葉「ES細胞」や「iPS細胞」という言葉にひっかかりを持つための足がかりとして読んでおくといい本だと思います。
筒井康隆さん推薦らしいですが、なるほど小説の素材としても想像力が膨らむ話なのかもしれませんね。
個人的にはこんな若い著者がこれだけ魅力的な文章を書けるということに驚きました。 かなりの読書(SF小説?!)好きの人なんでしょうね。 あと、嘉美(よしみ)さん、男性です。
殿堂入りNo1レビュアーVINEメンバー
著者は大学院博士課程の方です。
大学院生の方は、ご自身も研究内容の理解を進めて、説明する機会も多いのでしょうか、とても丁寧に判りやすくお書きになられていて、ips細胞とは何であるか理解が進みました。
ips細胞を知るためには、ES細胞を基礎知識に入れておく必要があり、そういった素人でもついていけるように予備知識も含めて解説してくれていますのが好感を持ちました。
章毎にまとめもつけてくれています。
さすがは、大学院生。親切だと思いました。
大学院生の方は、ご自身も研究内容の理解を進めて、説明する機会も多いのでしょうか、とても丁寧に判りやすくお書きになられていて、ips細胞とは何であるか理解が進みました。
ips細胞を知るためには、ES細胞を基礎知識に入れておく必要があり、そういった素人でもついていけるように予備知識も含めて解説してくれていますのが好感を持ちました。
章毎にまとめもつけてくれています。
さすがは、大学院生。親切だと思いました。