まあ、なんというか、ここのレビューで星を1個にし、この作品のモラルの欠如や、品性下劣な点を罵倒している人々。笑えますね。
なぜかって、この作品が芥川賞受賞した当時、選考委員の佐藤春夫や宇野浩二なんかが、おんなじ理由でもう批判していたから。
あらまあ、まだそんな感覚で文学を語る人が、いるのかと。
倫理や良識や品性なんかを文学に求めているなら、それは完全に誤解、いや、間違いですよ。いやあ、笑えます。
この作品自体は、ボンボンの甘ったれた物語でもあるので、そんなに面白くはない。
(同時期なら大江や開高の方がまあ、面白いよね。)
しかし、いくつかの場面、いくつかの叙述は非常に印象的で、優れているとは思う。
とりあえず、文学に倫理や良識や品性を求める人は、実は文学を必要としない人々なんだと、自覚をして欲しいものだ。
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太陽の季節 (新潮文庫) (Japanese) Paperback Bunko – August 7, 1957
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石原 慎太郎
(著)
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石原 慎太郎
(著)
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ISBN-104101119015
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ISBN-13978-4101119014
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Edition改
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Publisher新潮社
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Publication dateAugust 7, 1957
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LanguageJapanese
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Dimensions5.83 x 4.13 x 0.79 inches
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Print length352 pages
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Product Details
- Publisher : 新潮社; 改 edition (August 7, 1957)
- Publication date : August 7, 1957
- Language : Japanese
- Paperback Bunko : 352 pages
- ISBN-10 : 4101119015
- ISBN-13 : 978-4101119014
- Dimensions : 5.83 x 4.13 x 0.79 inches
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Amazon Bestseller:
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Reviewed in Japan on December 6, 2020
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まず、小説で物語として描かれていることは物語として評価するのが当たり前の姿勢です。
そこに描いていることがどれだけ倫理的に外れていようが、それはそれ、これはこれ、として判断できるようにならないと小説という創造性が台無しになってしまいます。
女、学校、暴力、海、死
これを組み合わせてここまで退廃的で暴力的で身勝手な内省を描くことができるのか。
今の時代から見ても明らかに「お坊ちゃん」育ちのやり場のないエネルギーの発露。
全く私が育ってきた環境とは異質の集団たちの思考回路ですが、私の知っている金持ちの倅たちがやっていることや思考回路にそっくりなような気がして
「時代の変化によって環境が同じ人間の中身とはそこまで進化しないんだな」
という不思議な納得感がありました。
そこに描いていることがどれだけ倫理的に外れていようが、それはそれ、これはこれ、として判断できるようにならないと小説という創造性が台無しになってしまいます。
女、学校、暴力、海、死
これを組み合わせてここまで退廃的で暴力的で身勝手な内省を描くことができるのか。
今の時代から見ても明らかに「お坊ちゃん」育ちのやり場のないエネルギーの発露。
全く私が育ってきた環境とは異質の集団たちの思考回路ですが、私の知っている金持ちの倅たちがやっていることや思考回路にそっくりなような気がして
「時代の変化によって環境が同じ人間の中身とはそこまで進化しないんだな」
という不思議な納得感がありました。
Reviewed in Japan on July 12, 2019
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いつぞやの都知事の作品です。
モラルの際をいっているので当時センセーショナルだったのでしょう。五千円ってのが妙にリアルに感じました。
モラルの際をいっているので当時センセーショナルだったのでしょう。五千円ってのが妙にリアルに感じました。
Reviewed in Japan on February 11, 2012
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『太陽の季節』で気になるのは、「〜だろう[?]か」「〜ではなかったか」といった、曖昧表現の多用である。数えて見たら18個所にあった。処女作『灰入の部屋』(『太陽の季節』は2作目)を見ると、同様な表現はここにも14個所ある。この作家の癖であろう。しかし『灰色』と『太陽』とでは、この曖昧表現の性格が違う。
『灰色』では、主として、主人公の石井義久が、友人宮下嘉津彦の度重なる自殺の意味を考えあぐねる際に使用される。例えば「彼[宮下]が他の自殺者同様それを求めていたのならば、それは何かの逃避、何への復習、一体何であったのだろう?」には、石井に寄り添う語りの言として違和感はない。この作品は「生きる意味」を主題にして、内容、構成ともに『太陽』より文学的な質が高い。
『太陽』で際だっているのはこれとは別の二種類の曖昧表現である。その一つは語りが登場人物に添うように見せかけながら、彼/彼女から遊離してしまう例で、「仮にそれが有ったにしても、一体何のために達哉は彼女を非難できたであろうか。」「あの時英子にとっての竜哉は、彼女が今まで交渉してきた男の一人ではなかっただろうか。」というような、答えようのない問を読者に丸投げする。
もうひとつは、語りが俗まみれの常識で登場人物を突き放す例である。例えば「彼等はこの乾いた地盤の上に、知らずと自分の手で新しい情操とモラルを生み……更に新しい人間が育って行くのではないか。……この乾いた地盤に咲いた花たちは、己の土壌を乾いたと思わぬだけに悲劇的であった。」「父と子の情愛にしろ、友情にしろ皆同じではないだろうか。唯、彼等は皆母親には甘えっ子であった。……こうしたことが彼等の奇態な母親への甘ったれ振りを育てたのだろう」という部分。「悲劇的」は『灰色』のエピグラムにもあるジャン・コクトーから採ったに違いないが、「悲劇的」「奇態な」という紋切り型の語を用いて、いっとき登場人物を社会の端に追いやり、大人の読者に向かって、まあ子供のすることですから大目に見てやってくださいと、媚びを売る表現である。
つまり作家はおどおどしながら「新しい」若者像を提出しているだけなのに、この質の悪い作品が世に出ると、読者は作家の逡巡を乗り越え、作品に書かれた「豊かさ」と「奔放な自由」にひがみつつもおこぼれに与ろうとし、作家を時代の寵児にのし上げた。つまり『太陽』は、なんとかして「戦後」を抜け出たい大衆の願望の共犯者だったのである。
ついでに付け加えれば、『太陽』を一躍有名にした「障子破り」には原型がある。武田泰淳の短編「異形の者」(1950)のなかで、その名も穴山というふてくされ修道僧が、「直立させた陰茎」で何度も寺院の障子を突き刺すシーン。石原もこれを読んでいたに違いない。がっかりする話である。
『灰色』では、主として、主人公の石井義久が、友人宮下嘉津彦の度重なる自殺の意味を考えあぐねる際に使用される。例えば「彼[宮下]が他の自殺者同様それを求めていたのならば、それは何かの逃避、何への復習、一体何であったのだろう?」には、石井に寄り添う語りの言として違和感はない。この作品は「生きる意味」を主題にして、内容、構成ともに『太陽』より文学的な質が高い。
『太陽』で際だっているのはこれとは別の二種類の曖昧表現である。その一つは語りが登場人物に添うように見せかけながら、彼/彼女から遊離してしまう例で、「仮にそれが有ったにしても、一体何のために達哉は彼女を非難できたであろうか。」「あの時英子にとっての竜哉は、彼女が今まで交渉してきた男の一人ではなかっただろうか。」というような、答えようのない問を読者に丸投げする。
もうひとつは、語りが俗まみれの常識で登場人物を突き放す例である。例えば「彼等はこの乾いた地盤の上に、知らずと自分の手で新しい情操とモラルを生み……更に新しい人間が育って行くのではないか。……この乾いた地盤に咲いた花たちは、己の土壌を乾いたと思わぬだけに悲劇的であった。」「父と子の情愛にしろ、友情にしろ皆同じではないだろうか。唯、彼等は皆母親には甘えっ子であった。……こうしたことが彼等の奇態な母親への甘ったれ振りを育てたのだろう」という部分。「悲劇的」は『灰色』のエピグラムにもあるジャン・コクトーから採ったに違いないが、「悲劇的」「奇態な」という紋切り型の語を用いて、いっとき登場人物を社会の端に追いやり、大人の読者に向かって、まあ子供のすることですから大目に見てやってくださいと、媚びを売る表現である。
つまり作家はおどおどしながら「新しい」若者像を提出しているだけなのに、この質の悪い作品が世に出ると、読者は作家の逡巡を乗り越え、作品に書かれた「豊かさ」と「奔放な自由」にひがみつつもおこぼれに与ろうとし、作家を時代の寵児にのし上げた。つまり『太陽』は、なんとかして「戦後」を抜け出たい大衆の願望の共犯者だったのである。
ついでに付け加えれば、『太陽』を一躍有名にした「障子破り」には原型がある。武田泰淳の短編「異形の者」(1950)のなかで、その名も穴山というふてくされ修道僧が、「直立させた陰茎」で何度も寺院の障子を突き刺すシーン。石原もこれを読んでいたに違いない。がっかりする話である。
Reviewed in Japan on July 28, 2015
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石原さんの本を読もうと思ったのは、元芥川賞選考委員だったからだ。
とにかく、辛口コメントのオンパレード(晩年は特に)。
一体そういうご本人はどのような小説を書いていたのだろうかと。
まず、反倫理性などの批判があるのだが、
向かう方向が東か西かという話であって、
どの方角に飛んでいるにせよ、
近年の小説にはマレな強烈なエネルギーを持っているには違いない。
なので、石原さんが選考委員として、
「小さくまとまっている」的な意味のコメントを良く述べられていた理由は判る気がする。
オチは割と救いがなくて、主人公も浅はかである。
が、若いうちは大抵浅はかであるがゆえに失敗を重ね、
取り返しのつかないという経験が人を成長させる。
ある意味極端な描写とはゆえ等身大の若者が描かれている。
程度の差はあれ誰しも己の経験を想起すれば、
実は共感(※自分も真似ようというのとは真逆の意味において)できる要素もあろう。
そういう意味では、
必ずしも前向きな何がしかの教訓を生み出す、
文部省ご推薦の綺麗な世界だけが文学なのであろうか?
という問を投げかけられた気がした。
とにかく、辛口コメントのオンパレード(晩年は特に)。
一体そういうご本人はどのような小説を書いていたのだろうかと。
まず、反倫理性などの批判があるのだが、
向かう方向が東か西かという話であって、
どの方角に飛んでいるにせよ、
近年の小説にはマレな強烈なエネルギーを持っているには違いない。
なので、石原さんが選考委員として、
「小さくまとまっている」的な意味のコメントを良く述べられていた理由は判る気がする。
オチは割と救いがなくて、主人公も浅はかである。
が、若いうちは大抵浅はかであるがゆえに失敗を重ね、
取り返しのつかないという経験が人を成長させる。
ある意味極端な描写とはゆえ等身大の若者が描かれている。
程度の差はあれ誰しも己の経験を想起すれば、
実は共感(※自分も真似ようというのとは真逆の意味において)できる要素もあろう。
そういう意味では、
必ずしも前向きな何がしかの教訓を生み出す、
文部省ご推薦の綺麗な世界だけが文学なのであろうか?
という問を投げかけられた気がした。
Reviewed in Japan on March 15, 2017
Verified Purchase
まあ豊洲の問題は脇において、純粋に作家としても物議をかもしたこの名作(迷作?)にもう一度いきついた。
結局時代をゆり動かすだけの熱量は、いまだに認めざるをえない。
多少乱暴な作品だけれども、彼と彼の弟氏の青春らしさは、この太陽の季節を通して感じうるものがある。
結局時代をゆり動かすだけの熱量は、いまだに認めざるをえない。
多少乱暴な作品だけれども、彼と彼の弟氏の青春らしさは、この太陽の季節を通して感じうるものがある。
Reviewed in Japan on November 28, 2012
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暴力、姦淫、そういったものにしか興味を惹かれない愚かさ。
それでもオチがよければなんとか考えなくもなかったが。
この作品は、石原裕次郎氏のおかげで出せたのではないか?と穿ってしまうほどに稚拙で恥ずかしく、良識ある大人なら読んで楽しいわけがない。
私は一応良識ある大人なので楽しくなかった。くだらなかった。
だからこれ以上世に毒や害をまき散らす前に、ゴミとして捨てました。
それでもオチがよければなんとか考えなくもなかったが。
この作品は、石原裕次郎氏のおかげで出せたのではないか?と穿ってしまうほどに稚拙で恥ずかしく、良識ある大人なら読んで楽しいわけがない。
私は一応良識ある大人なので楽しくなかった。くだらなかった。
だからこれ以上世に毒や害をまき散らす前に、ゴミとして捨てました。
Reviewed in Japan on July 25, 2011
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初々しさ、若々しさ、そういう意味での、溢れんばかりのエネルギーが漲ぎっている小説といえば、良い言い方だが、はっきり云って、反倫理的で下品極まりない風俗小説だと思うし、文学からはほど遠い紛い物であるとも思う。無論、芸術的な作品でないことは間違いない。しかし、この小説、読み手を引き込む磁力がある。読むに耐え難い小説のはずなのに、どんどん、頁をめくってしまい、最終的には、最後まで読んでしまった。下等で低級な作品であれ、読めるものは読めるし、読めないものはとことん読めないのである。石原慎太郎の『太陽の季節』は読むに耐える、低俗な大衆小説である。