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孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫 青 623-1) 文庫 – 1960/2/5

4.7 5つ星のうち4.7 10個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1960/2/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1960/2/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 201ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4003362314
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003362310
  • カスタマーレビュー:
    4.7 5つ星のうち4.7 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2017年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「こうしてわたしは地上でたったひとりになってしまった」という衝撃的な書き出しで始まるルソー最晩年の著作。65歳。これを書き上げて三か月後に亡くなった。巻末注にありましたが、晩年のルソーは楽譜を写す仕事をしていて年900フランほどの収入を得ていたらしい。と言われてもピンとこないが、かなり貧しかったようである。それに加えて長年のお尋ね者暮らしで健康も損ね精神的にも病んでいたらしい。晩年のルソーは狂人であった、という人もいるくらいである。が、本書を読む限り、感激しやすくて被害妄想のような面は感じられるものの、もしルソーが狂人であったとするなら現代日本にはルソー以上に狂った老人が巨万といるではないか!ま、それはさておき本書を読んで感じるのは、非常に透明感のある、静謐さに満ちた精神である。ルソーはこの書の中でたびたび自らの不幸な境遇を嘆いているが、おのれの不幸を嘆けば嘆くほど、なぜかその精神はまったく逆方向に、明鏡止水というか一種の悟りにも似た境地に達していくようで、読んでいてこちらの心が澄んでくるような気がするから不思議である。それはすでに自らの死期を悟った者にしか到達しえない精神の高みなのかもしれない。人生の最晩年において確かにルソーは孤独な散歩者であったかもしれないが、本書は決して絶望の書ではない!むしろ現代の日本にあってこれから人生最後の数年か十数年かを迎えるような人にあっては(わたしもその一人だが)このルソーの精神に見習うところが多いのではないかとさえ思う。ちなみに本書は新潮その他からも訳本が出ているようですが、メジャーなところで新潮(青柳瑞穂訳)の書き出しは「要するに、僕は地上でただの一人きりになってしまった」。「わたし」と「僕」、どちらを選ぶかは好みでしょうが、仏語原文は、Me voici donc sur la terre。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本屋さんに行かなくてもPCからの注文で済んでしまい便利です。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年8月10日に日本でレビュー済み
新入生のルソー君はいきなり「先輩とか後輩とかやめましょう。すべての生徒は対等です。学校のことも、部活のことも対等に、話し合って決めましょう」とか言いだしたものだから、先輩達に目を付けられたわけです。せめて全校生徒が「そうだね、ルソー君の言う通り」と言ってくれればよかったものの、それを言い出すのはルソー君の卒業後の話。卒業してルソー君がいなくなってから、みんなルソー君の考えに感銘を受けて動き出す。いったいルソー君はどういう気持ちで卒業を迎えたのか?それは本書を読めばわかる。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年9月12日に日本でレビュー済み
オススメ985。"こうしてわたしは地上でたったひとりになってしまった。もう兄弟も、隣人も、友人もいない。自分自身のほかにはともに語る相手もない。"1782年発刊の本書は、カント他、ドイツ観念論、フランス現代思想にも影響を与えた著者、65歳の晩年に執筆した哀愁漂う最後の作品。

個人的には著者の本は『人間不平等起源論』『社会契約論』『エミール』と読んできたのですが。晩年の心境を知りたくて本書を手にとりました。

さて。そんな本書は王侯、貴族。そしてカトリックを攻撃を実名で加えて、必然的に焚書や逃亡生活を余儀なくされ、またかっての仲間であったヴォルテールやディドロとも別れ、攻撃され続けた著者が地上でたったひとり。と感じて始めた日々の散歩途中での自己探究が全10章にわたって書かれているわけですが。

確かに自分は見張られている、利用しようとされている。といった【被害妄想が度々顔を出したり】実の子供すべてを孤児院にやった事から子供嫌いと考えられた事を『エミール』を引き合いに出して反論したりといった【感情面の起伏は感じられる】ものの総じて、肩の力が抜けたような心境の告白には(若い人には退屈かもしれませんが)人生の午後、折り返し世代として思想家としてより【人間的に共感する】部分が多々ありました。

また、達観した中での端々の言葉『この世の生活の幸福を求めるわたしたちの計画は幻想なのである(幸福は永続的な状態なので)』や『自尊心はいろんな幻想を描いてみせ、姿を変えておのれを自己に対する尊敬ととりちがえさせる』といった収められた言葉たちには現代にも通じる普遍さがある気がして、印象に残りました。

人生の折り返し世代、午後世代の方や、著者ファンの方にオススメ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年3月12日に日本でレビュー済み
「告白」の後編にあたる作品。晩年のルソーの姿を知ることが出来る。
病的な感すらする。己への過剰なまでの固執。他者への恐怖と嫌悪。
近代という時代は、かくも異様な人間から産まれたのか!そう驚かずにはいられない。
このような奇妙な人間が、どのような言説を吐き、それが後代にどのような影響を与えたのか。そういう点からは大変興味深く読めるが、残念ながら共感を抱いて読むことはとてもできなかった。
唯一、なるほどと思わされたのは、彼の自由観だろうか。「自由とは、自分の欲することを行うことではなく、自分の欲しないことを決して行わないことである」。だがこうした主張もまた、彼の極度の自己執着から生まれているのだ。
良くも悪くも己に固執した人間である。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年5月31日に日本でレビュー済み
 名前:J.J.ルソー 年齢:60代半ば 
 家族:妻のみ、子供5人(他説あり)は孤児院へ送る
 職業:文筆家、その他(楽譜写し家、家庭教師、その他沢山)
 趣味:植物学、音楽、散歩、追想

 この本はルソーが最晩年、人生の終わりを予感しつつ60代半ばに著した追想の書。「エミール」出版後に宗教・政治的弾圧をくらい逃亡生活を強いられた経験のためか、弾圧経験後の彼にはかなり被害妄想的なところがあったという。この本でもかつての知己達や支援者をボロクソに書いており、周囲との軋轢から「孤独にならざるを得ない」精神境遇にあったことが推測される。

 20代の頃は、不幸にもそういった電波なルソー(笑)に参って「告白」一巻すら読み通せなかったが、40代手前の現在、この本は意外にもスラスラ読めた。その理由は僕が年を取ったということだと思う。例えば、第九章の冒頭では、この世のものは全て流転しており、不変のものはない、という諦観が述べられており、その諦観の中にささやかな悦びを感じつつ静かに生きる幸せを語っている。殆ど仏教的諦観の境地であり、年を取ってくるとこういう言葉に非常にシンパシーを覚えるものだが、一方でルソーの場合は昔の知り合いに対するしつこい罵詈雑言も忘れない(笑)。その辺の「割り切れなさ」というか、「老人の癖に大人じゃないところ」が非常に人間臭いのだ。偉大な業績を人類史に残した彼でさえ、死に際がこうである。(この本は絶筆・未完である。)凡夫の我々がそう簡単に悟り澄ました顔をする必要は無い。

 ある程度年を取って、「老いること」を身近に感じるようにならないと、こういう読み方はできないと思う。中年のうちにこの本に再会しておいて良かった。何か徳した気分だ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年9月12日に日本でレビュー済み
タイトルに惹かれ読んでみると、エミールの印象とは程遠いルソー晩年の思想の姿があった。
なかなか感慨深いものがありました。一人でいることが嫌いじゃない人にはおすすめだと思います。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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