「オールタイムベスト コミック100」について
南信長(マンガ解説者)今回「オールタイムベストコミック100」に選ばれた作品は、どれも読む価値のあるものだと思います。1つずつ見ていくと、マニアックなものが入っているのも、独特でおもしろいですね。例えば藤田和日郎だったら、よりメジャーな『うしおととら』ではなく『邪眼は月輪に飛ぶ』が入っていたりする。個人的には、『黄色い本』と『プラネテス』が入っているのも嬉しかったです。
ただ、古典的名作がもう少し入っていてもいいかなとは思いました。70年代の『あしたのジョー』はマンガの「基礎教養」ともいえるものなので、ぜひ読んでほしいです。少女マンガ系も少ないですが、選出された女性・少女コミックは、男性でも楽しめるんじゃないかな。
マンガって、「安い」ですよね。すぐに読めてしまうけれど、そこにかけられている手間暇は膨大だし、日本のマンガの表現レベルは非常に高度。どんどん新しいものが出てきて、これだけ楽しめて、大体のものが1000円以下で買えてしまうというのは、本当にすごいことですよ。
どんどん新しい作品が出てきて、何を読んでいいかわからなくなることもあると思いますが、「オールタイムベストコミック100」はいい手がかりになるのでは。リストから何か1冊読んでみて、おもしろいと思ったら、Amazonの商品ページに出て来る「この商品を買った人はこんな商品も買っています」の作品を読んでみる。そうやって読むものを広げていくと良いのではないかと思います。