DEEP DIVE ― 霜月はるか


Amazon.co.jpが注目するアーティストについて“深く掘り下げる=Deep Dive”コーナー。今回は2枚目のベスト・アルバム『音のコンパス』をリリースする霜月はるかのインタビューを掲載。
アニメ、ゲームの楽曲に数多く参加、確固たる支持を得ているシンガー・霜月はるかが、そのボーカル・ワークスの集大成ともいえるベストアルバム『音のコンパス』をリリース。フェミニン系からディーバ系まで、楽曲によってガラリとイメージを変えるボーカリゼーションだけでなく、自ら作詞・作曲を手がけたタイトルチューン「音のコンパス」では、アーティストとしての表現力もしっかりと提示。ここにはアニメ、ゲームのファンだけではなく、より広い層にアピールする魅力が確かに感じられる。




インタビュアー: 2005年リリースの『あしあとリズム』に続いて、2枚目のベスト・アルバムになりますね。

霜月はるか: そうですね。私がやってることって大きく3つに分けられるんですよ。まずはゲームやアニメの楽曲を歌うボーカリストしての活動。次に幻想的なストーリー、世界観を表現していくアーティストとしての活動、それから他のアーティストの方とコラボレーションするユニットとしての活動があって。そのなかで今回の『音のコンパス』は、ボーカリストとしての活動をまとめたものになりますね

インタビュアー: ヨーロッパの民族音楽のテイストが感じられる「荒野に咲く祈り」(PCゲーム「Relict2~エピソード・ムーン~」主題歌)からギターロック調の「蝶」(PCゲーム「PP-ピアニッシモ-操リ人形ノ輪舞」主題歌)まで、音楽的にはかなり幅広くて。

霜月: コーラスがたくさん入っている曲もあれば、シンプルな曲もありますからね。ゲームの場合は、まず企画ありきなんですよ。そこで私がやらなくちゃいけないのは、自分の歌を貫くことではなくて、その世界観を崩さないってことなんです。曲をもらったときに“これ、どうやって歌えばいいんだろう?”って思うこともありますが(笑)、提示された世界観にできるだけ溶け込みながら、自分なりに表現する。そのことによって、自分の音楽の幅をひろげてもらってる感覚なんです。だからこのアルバムに関しても、いろんな私が入ってると思いますね。

インタビュアー: タイトル曲の「音のコンパス」は、霜月さんの書き下ろしですね。

霜月: さまざまな曲をひとつにアルバムにまとめるという意味でも、『音のコンパス』にメッセージを込めたかったんですよね。方位磁針のコンパスと製図用具のコンパス。どちらの意味も入ってるんですよ、この曲には。まず“方位磁針”ですけど、私自身が落ち込んだり、迷ったりしたときに、歌を歌うことで気持がラクになったり、進んでいく方向が見えてくることが何度もあって。音楽はまさに道しるべなんですよね、私にとって。それから製図用具としてのコンパスですが、円がどんどん大きくなっていくような感じで、ファンの人たちとつながっていけたらいいなっていう思いもあって。

インタビュアー: なるほど。「音のコンパス」にはアイリッシュ・トラッドの雰囲気も感じられますが、これも霜月さんのルーツなんですか?

霜月: 純粋なトラッドを聴いてたわけではないんです。私が活動をするキッカケというのかな、それはやっぱりゲーム音楽なんですよね。ゲームって中世ヨーロッパ的な世界観を持ったものが多いから、それを表現する音楽にも、(ヨーロッパの)民族音楽のテイストが入ってるものが多くて。あと、プログレとか(笑)。そういう音楽が根付いてるから、トラッドからの影響もたぶん受けてるんだと思います。間接的な影響というか。

インタビュアー: もうひとつの新曲「とある忘れられた丘にある灯台守の手紙」については?

霜月: ゲームの音楽でご一緒することが多い土屋(暁)さんが作詞・作曲してくれた曲です。ゲームの企画としてではなく、土屋さんのアーティスト性をしっかり出してもらって、それを自分なりに歌ってみたいと思ったんですよね。これ、ものすごく難しいんですよ。プログレやトラッドのテイストも強いし、コーラスも“いくつ重ねるんだろう?”って思うくらいに多くて。でも、出来上がったときの世界観はやっぱり凄いんですよね。ストーリーや人物の設定もちゃんとあって、音楽を通して、その情景が見えてくるというか。アーティストとしての作品では私も同じような作り方をするし、そこはすごく共感できるんです。

インタビュアー: 霜月さんのアルバム『ティンダーリアの種』は、まさにそういうテイストの作品ですよね。

霜月: そうですね。『ティンダーリアの種』の場合は、1曲ではなくて、アルバム全体を通してひとつのストーリー、世界観を表現するっていう作品になってて。さらにそこから、いろんなメディアにつながっていってるんですよ。コミックだったり、ドラマCDだったり。

インタビュアー: 音楽が軸になってるミディア・ミックスって、すごくユニークですよね。

霜月: アーティストとしては、それがいちばんやりたいことかもしれないですね。音楽って、ストーリーを語るというよりも、イメージを膨らませてくれるものだと思うんですよ、どちらかと言えば。

インタビュアー: そうですよね。

霜月: 歌詞で語るにしても、限度があるし。でも、音楽によって受け手に想像してもらう楽しさもあるし、ストーリーを知ったうえで改めて音楽を聴けば、また違った感じ方が生まれてくると思うんです。ミステリーもそうじゃないですか。結末がわかってから読み直してみると、“あ、ここで伏線が引いてあったんだ”とか、いろんな見方が出来るようになる。そういうことが音楽でも出来ないかなって思ってるんですよね。

インタビュアー: とても興味深いです。しかも霜月さんの音楽って、決してマニアックなものではなくて、J-POPとしても楽しめると思うんですよね。

霜月: あ、ホントですか。そういえばファンの方からは、“霜月さんの曲は、イメージが沸きやすい”って言ってもらうことが多いんですよ。絵を描きたくなる、とか(笑)。そうやっていろんな想像をしながら楽しんでもらってるのかな、とは思いますね。


<インタビュー・文:森朋之>





ライブ情報
7月13日(日)ティアラこうとうSOLD OUTにつき、霜月はるかソロライブLV.2、追加公演決定!

Haruka Shimotsuki solo live LV.2 ~シモツキンはレベルが1あがった~ 追加公演
演奏: 霜月はるか with WYRDRAD (ウィルド・ラッド)
SPECIAL GUEST:Rita、myu(kukui)

日時:2008年7月20日(日) 開場 16:30 / 開演 17:30
会場:Zepp Tokyo
チケット料金:全自由 ¥5,500 (税込み) / 1ドリンク付き
※3歳以上有料 ※整理番号付き(当日は整理番号順での入場となります)
※公演当日は、立見になる場合もございますので 予めご了承ください。

主催: 文化放送
企画: Maple Leaf / CRAFTSCAPE
制作: M-TRES
後援: TEAM Entertainment

ライブオフィシャルサイト http://shimotsukin.com/live/
【お問い合わせ】キョードー東京 03-3498-9999 (10:00~18:00)
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