DEEP DIVE ― Superfly


Amazon.co.jpが注目するアーティストについて“深く掘り下げる=Deep Dive”コーナー。今回はデビューシングル『ハロー・ハロー』を4月4日にリリースするSuperflyのインタビューを掲載。圧巻のボーカルと「洋楽ロックと邦楽の融合」と称される圧倒的な楽曲クオリティが注目を集めている。


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インタビュアー: まず、グループ結成のいきさつを教えてください。

越智志帆: 松山大学のサークルで彼と出会ったんです。新入生と先輩が一緒にバンドを組んで演奏しようという新入生歓迎ライヴっていうのがあって、その時に組んだのがきっかけで、フィンガー5だとかストーンズだとかいろいろなカヴァーを遊びでやったんですよ。それがSuperflyになりました。

インタビュアー: そういう古い音楽を聴くようになったきっかけは何だったんですか?

多保孝一: 洋楽に興味を持ったのが中3の時だったんですけど、BSで放送されてた70年代の洋楽の特番みたいなのをたまたま見て、その時流れてた音楽がすっごい衝撃的で。そのファッションとか映像の質感とか全てがすごく魅力的に見えて、そこからバーッと70年代の方に傾倒していった感じですね。

インタビュアー: 自分でも音楽を始めたのはいつだったんですか?

多保: 初めてギターを持ったのは高校1年なんですけど、楽器とかを触る前からア・カペラで曲を作ったりとかはしてたんですよ。ラジカセにメロディを吹き込んで、それをもう1台のラジカセで流して3度上のハモリを入れるとか。最初は歌うことが好きだったんですけど、楽器がないと曲を作るのも限界があったんで。

インタビュアー: 志帆さんはいつから音楽を始めたんですか?

志帆: 3歳からクラシックピアノをやってて、遊びでピアノを弾きながらメロディを乗せたりとかそういうことは小ちゃい頃から好きやったんですね。中学の頃は全校合唱とか、みんなで歌ったり何か作ったりっていうのがすごく好きだったんですよ。高校上がったくらいにテレビでバンドを見たりして、私もフロントマンになりたいなと思うようになって、高3でバンドを組んでオリジナルを作ってました。

インタビュアー: そこから今に至る経緯というのは?

多保: 最初は大学のサークル内でメンバーを集めてやってたんですけど限界を感じた時があって、自分たちが好きな音楽っていうのを好きな人がいなかったので、松山市内とか愛媛県内で張り紙をしたりして探してたんですけど、一向に集まらなかったんですよ。それでもうこれは無理かなと思って、音源を作ったりっていう方に発想を転換しました。

インタビュアー: メジャーデビューのきっかけは何だったんですか?

多保: アマチュアの時に作ってた音源が廻り廻って業界の人たちのところにいって、ちょっと噂になってたみたいなんですよ、聞く話によると。で、それでお声がかかったりして。

インタビュアー: そのデモは打ち込みだったようですが、今回は全部生演奏?

多保: オール生です。生にこだわってるので。デモはあくまでもデモで、自分の頭の中で鳴ってる音を整理する最終段階ですね。アレンジには徹底的にこだわってます。

インタビュアー: デビューシングルの「ハロー・ハロー」に収録されている3曲は全て違うタイプの曲ですが、あえてそういう曲を選んだんですか?

多保: そうですね。この3曲でSuperflyっていうのが分かってもらえるように。どれが欠けてもやっぱり自分たちの音楽性っていうのは伝えきれないものがあるので。

インタビュアー: 「ハロー・ハロー」がデビュー曲ということになるんですけども、この曲はデビュー曲用に作られたものなんですか?

多保: これは18の時に作った曲なんですけど、温めてたというか気に入ってた曲なんです。歌詞の世界観も、デビューっていうこととか4月4日リリースっていうタイミングとぴったり合うと思ったので。

インタビュアー: 曲がメロディアスでポップな感じですけど、ギターのフレーズはすごくロックンロールだったりするんですよね。それは意識されたことなんですか?

多保: そうですね。むしろいちばんこだわったところですね。ポップな曲なのでただのポップスにならないように、やっぱりSuperflyにしかできないそういうものを含ませた楽曲にしたいというのはすごくあったので、あくまでロックに聴こえるように、聴いた人がこれロックやねと言ってくれるような感じにしたいなと思って。ギターの音色とかアレンジとかはすごいこだわりましたね。

インタビュアー: ソングライターの部分とプレイヤーの部分のバランスはどんなふうに考えてますか?

多保: 僕はずっとその曲にハマるギターであれば、必ずしも自分が弾かなくてもいいと思ってるんですよ。その曲をいちばん活かす、曲が呼んでるプレイというものが理想なので。(ギタリストというスタンスに)全然興味がなかったんですよ。例えば、自分でギターソロを弾くとかもってのほかだくらいに思ってたんで。曲を作ってアレンジをして自分の作った曲を聴いてもらう、志帆に歌ってもらうことで満足だったんです。でも、最近はライヴを頻繁にやって、ステージでギターを弾く自分も好きになってきたっていうのもあって。こんなにライヴやったことなかったんですよ、今まで。それをやっていく中で自分の中でもすごく変化があって、(ギターを弾くことが)楽しいなと思うようになって、変わってきましたね。

インタビュアー: 歌詞はどちらが書かれているんですか?

志帆: 歌詞はずっと彼が書いてたんですけど、やっぱり歌い手の私が変えていくのは自然なことだと思ったので、「ハロー・ハロー」やカップリングの「孤独のハイエナ」は彼が書いた歌詞を私が直したという形です。

インタビュアー: その「孤独のハイエナ」は変わったテイストの曲ですが、どうやってこの曲が出来上がったんですか?

多保: これも結構古い曲なんですけど、ラテンロックみたいな曲が作りたいなと思って、そういうモードだったと思うんですけど(笑)サンタナとか。

インタビュアー: 歌詞はけっこう都会的な感じですよね。

志帆: 私たちはすっごい田舎の出身なので、渋谷の街っていうのがすごく特殊に感じるんですね。あんなに人がたくさんいるのに何故か淋しくなる感じとか虚しくなる感じを表現した曲です。

インタビュアー: それから、ハンブル・パイのカヴァー曲「Hot‘N’ Nasty」ですけども、志帆さんは女版スティーヴ・マリオットって言われたんですよね。それも珍しいですよね。

志帆: よくジャニス(・ジョプリン)だとかキャロル・キングって言われるんですけど、スティーヴ・マリオットとは初めて言われたんですけど、すっごい意外でね。

多保: ハンブル・パイの「Hot‘N’ Nasty」は飛び抜けて好きな曲やったんですよ。これは志帆が歌ったら絶対カッコいいやろなと思って、で、志帆が歌ってる声を聴いたらこれは間違いないと思って、カヴァーすることにしたんです。これ、キーが異様に高いんですよね。

越智: 私もギリギリくらいです。でも、歌ってて気持ちいいですね。高音がけっこう得意なので。

インタビュアー: 曲はどういう風に作るんですか?

多保: 不意にメロディがパッと浮かんだりするときは、携帯に録音したりします。あと、すごくいい曲を聴くと自分もこんな曲を作りたいなって悔しくなるんですよ。負けてられんってガーッと曲を作りたくなりますね。イメージが消えないうちに、自分でも今作れれば絶対にいい曲になると思ったら、アレンジまでバーッとノンストップで作り上げてしまいますね。

インタビュアー: 何かに触発されて作るっていうことは、こんな曲を作りたいと思って作るってことですよね。

多保: そうですね。でも、降りてくるときは何が降りてくるか分からないみたいな感じなんですけど。

インタビュアー: 降りてくるって言い方かっこいいですね。

多保: ちょっと使ってみたかったんですよ(一同爆笑)。

インタビュアー: 降りてくるってどういう感覚なんでしょうね。

多保: 例えば、普通に寝てて、夢の中でメロディが鳴って目が覚めるときもあるんですよ。ふらふらしながらテープレコーダーの前に行って吹き込んだりするんですけど、次の日聴くと何歌ってるのか分からない(笑)。

インタビュアー: 曲のストックはどのくらいあるんですか?

多保: 300曲くらいですか。

インタビュアー: ってことは、単純計算でアルバム30枚?(笑)

多保: 30枚組のアルバム出しますか(笑)

志帆: 聴く方も大変(笑)

インタビュー・文/池上尚志