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カスタマーレビュー

2018年7月1日
「この作品はフィクションです」の注意書きが飛び交う、フィクションとノンフィクションとの
狭間にある作品は数限りなくあるが、本作は著者の半生をまごうことなく描いた自叙伝小説で
論壇デビュー用の入門書でもある。
そのためには思想自体は狭いながら、手法だけは在野に窓口が極端に狭い既存メディアよりは
間口が広い「保守論壇」を利用するしかない。

読者はいつのまにか脳内変換し主人公の名前でなく次第に一人称で読んでいるだろうから、
もはや誰もフィクションとは思わなくなっているので、狙いの一つとしては成功しているが、
最大の目的は(ノンフィクションと思われることで)作品以上に著者が脚光を浴びることだ。
実際に成功しているかは微妙だが。

本作の楽しみ方は何と言っても実在モデルを想像することだ。
但し著者は実在モデルを描くときに人物と団体を巧妙に使い分けているのでその点は要注意だ。
本作で起こる事件の中心であり共に「保守論壇」を牽引する2人の言論人、波多野譲と土井賢治
という登場人物は何人かの実在モデルをそれぞれの専門分野と私生活を組み合わせているようで
年齢もやや変更されている。クレーム用の苦肉の策と言っていい。
その反面、組織や団体の方が個人より実在モデルが明確になっている。特に新聞は言うまでもない
だろう。『経産新聞』、『朝陽新聞』などと、山崎豊子の『運命の人』以上に、実名から同字同音を使用
している。実質的には実名だ。雑誌でも主人公が出入りする団体が関わる”雑誌『日本』“は“保守系
全国紙『経産新聞』とその傘下たる“とまで記載するのだからそれは月刊『正論』だとすぐわかる。
それに「よもぎチャンネル」という団体名もまるで実名を「想起しろ」といっているような名称だ。
ところが実際に月刊『日本』という月刊論壇誌が存在している。発行部数は知れたものだが、
一応は商業誌だ。他誌名を使う理由がわからない。
ちなみに雑誌『日本』は昭和49年に創刊していると登場人物に言わせているが、本家『正論』は
1978年創刊だ。1年違いだが、さすがに同年にはしないということか。しかも架空雑誌をわざわざ
後にしている。

その他本作で表記される保守系月刊論壇誌『STAND』はおそらく月刊『WiLL』、
『MOVE』は『Voice』のことだと思うが『週刊実相』は多分『週刊実話』のことかなと
思う。思想はともかく誌名と公称発行部数はほぼ合っているし、実在モデルの1人と思われる
人物も実際に『週刊実話』で連載を持っているからだ。
とはいうものの月刊誌の方は必ずしも発行部数が合っているとは限らない。むしろ盛っている。
『WiLL』は公表されていないので不明だが、月刊『Hanada』がまだ創刊していない時期
なのでそこを著者が想定した部数と思われるが、やはり盛っている。これもクレーム対策なのか?
それでも『WiLL』に連載していた著者の「ツネヒラの逆襲」は何故か終わってしまったようだが。
尚、登場人物に「花田」がいるが、メディア業界では知らない者がいない『Hanada』の編集長
花田紀凱のことではないらしい。

主人公の出身大学も当然架空で『万延大学』になっているが、「万延」がよく題名に使われるように
物書きが好む元号なのだろう。なんだかんだ言いながら「戦後民主主義」や大江健三郎を捨てきれ
ないのだろうか。
そういえば本文より抜粋され帯に書かれた「大江けんしろう(大江健三郎)?誰ですか」もおそらく
一発変換どころか変換せずともカタカナ表示される「ケンシロウ」に(著者も)したかっただろうが
駒草出版が対著作権で日和ってひらがなにしたのだろう。

論壇デビューのつらいところは、方法としてどうしても左右どちらかの陣営に頼らざるを得ない
ところだ。
他著でも「右翼にも左翼にも嫌われる」と自称する著者だけでなく、独自の視点を主張する者の
場がない。著者自身は普通に反米保守なのだろうが現状では少数派なので次第にどちらも
違和感を持つことになり寄り添えなくなると中立芸を披露するような不要な芸風まで身について
しまう哀しい習性だ。だが論壇での居場所がない異端児だからこそ面白い。
そして本作は月刊誌にも週刊誌にも書評はない。

いちおうフィクションではあるが自伝なので、著者の感情が入るのはご愛敬だが時々自分中心の
勧善懲悪になるのは自分の人間味もアピールしたいという計算なのか、その点も不明だ。
当事者のときと第三者のときとの入れ込みが違うし、嫉妬のあまり主人公(著者)の営業妨害まで
することになる友人との冒頭での対峙ではモチベーションが伝わってくるが、そうでないときは
失速してしまうところが残念だ。
著者の創作と言えど、その元ネタであろう友人からの呪詛を込めた投稿内容を取って置いてずっと
あたためていたとしか思えない。リアリティだけでなく著者の個人的な執念すら感じる。

初小説ということで星4つにしておこう。
難しいが論壇を題材にした「内部告発自伝小説」というこのジャンルが発展し、次は別の著者が
逆の陣営からの視点で「リベラル・左派界隈」の告発がでることに期待を込めて。
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