カスタマーレビュー

2018年11月26日に日本でレビュー済み
作り物としてみれば、出来は相当によかったし、楽しめた。基本構図は、東京を壊滅させ多くの人を殺しても、日本を再生させたいという「狂気の革命家」をめぐるドラマである。いかにも荒唐無稽に思えるが、歴史を見れば同じようなことを考えた政治家は散見され、決してあり得ないことではない。さらにここに「再生」という物語が絡むことになる。かかれなかった余韻をたっぷり残した終わり方も良い。最後に主人公たちは生き残り、それぞれの人生を送ったらしいというのをほのめかすのも。

現実的に見れば、いろいろ違和感はある。まず、広島長崎への原爆投下とはソ連参戦を知って速やかに日本降伏を得たかったアメリカの脅迫手段だったわけで、政治決定機能を壊滅させることはあり得ない。また、終戦末期になおほとんど無傷で「壊滅させる価値がある大都市」は、京都くらいだったというのもある。

そういうのはいいのだけれど、当時の戦争とかけ離れているのはやっぱり気になった。まず、当時対潜水艦戦で魚雷は使われなかったし、逆にドイツ軍はすでに誘導魚雷を持っていた、というのがある。また、潜水艦の形がまるで日本の潜水空母、Uボートは現代の潜水艦のような形をしていたというのもある。さらに、空襲に対して60秒の急速潜航ではまに合わない(これが日本の基準だったのは事実だが)、Uボートは24秒で潜航できたがそれでも空襲には対抗できなかった。さらにあえて言えば、大口径砲で航空機を一発撃破、そんなことができたらだれもあんなに苦労しなかった。(当時の潜水艦は海上航行が前提で、最大の敵は航空機だった。潜水艦は山のように対空兵器を積んだわけだが、滅多に当たらなかったのが現実)
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