時流や風化というものに左右されずに超然とそびえる、OLの知的で恍惚な音楽。このベストが発売されたのは93年ですが、全く古さというものがなくここに奏でられるJAZZやソウルのクールさはただものでないカッコヨサがあります。その自由で且つストイックな音楽はセクシーで、甘美な音がほとばしり、漂い、そしてグルーヴが高揚感溢れてくる瞬間がこの作品には多々あるのです。例えば「Million Secrets Of Jazz」のベースソロの美しさは当に陶酔ですし、温度がクールダウンし薄暗さと浮び上がる光をイメージさせる「Deeper」は妖艶です。フュージョンな「Scandal」や「LET’S GO !」のリズムによる情熱など、全12曲それぞれバラエティに富み、様々なアプローチでクールさに酔いしれる音楽がつまっています。一方田島氏のヴォーカルもダンディで、そしてリゾート地の浜辺に焼け付く陽射しのように官能的でありOLの求心性がヴォーカルであることも忘れさせません。 他にもOLはベストが多数存在しますが、中でもこの作品はアルバムとしての完成度が高く、はずせません。