カスタマーレビュー

2019年12月8日に日本でレビュー済み
販売元のスパイクチュンソフトは、これまで元となる洋ゲーをローカライズしてゲームを日本向けに販売してきており、今作は私の記憶では3作品目にあたる。それがシタデル。

1作目:ARK
恐竜モノのオープンワールド

2作目:コナン
人間と魔物が存在する、ややファンタジーなオープンワールド

3作目:シタデル
大体コナンと同じ。
ただ魔法がメインのコンセプトとなっているだけに、ファンタジー色はコナンよりも強くなっている。

上記より、プレイした印象としてはコナンの延長線上にあたるかな?と言った感じだろうか。
これまでは戦闘で使用するためのスキルというものは特になく基本素殴りして倒すだけの地味な戦いだった。
が、今作は魔法を武器にエンチャントすることでスキルが使えるようになったためそれなりに楽しくなっている。
魔法の要素が加わったくらいで他はコナンとあまり遜色はないように感じられる。とは言え魔法が使えるようになっただけでそれなりに雰囲気は変わるものだ。

よって、これまでの作品を遊んできた方にとっては最低限遊べる内容にはなっているのではなかろうか。ただし、私自身全てやってきてはいるがライト層であまりプレイは出来ていないので説得力はないが。

ただし、この手のゲーム(特にシタデル)の初心者の方には激しくオススメ出来ない。
何故ならチュートリアルが皆無かつ、ゲームを覚えるまでのハードルが極めて高いことにあるためである。
一応ゲーム開始後、チュートリアルを教えてくれるNPCがいるが内容が雑すぎて決して優しいとは言えない。
〜をしてこいと言うが、それを達成するための過程を詳しく教えてくれず結局は自分であれこれ手探りで時間を掛けて理解する必要があった。そしてチュートリアルも3、4回ほどですぐ終わり、そこからはシタデルの世界に完全に放り込まれ味方はもういない。
何をするにしても自分で目標を決め、何が出来て何をするか自分で決めていく必要がある。
その分、自由度は極めて高く自分なりの遊び方を追求出来るのがメリット。またストーリーもなくゲーム開始からすぐに色々出来るようになるため遊びやすい。

序盤の流れさえ分かってしまえば、軌道にのり楽しくなるはずなので、そこまでいけるかどうかがポイント。

チュートリアル皆無の問題の他、
操作性もUIが細かいため難しく特に武器に魔法をエンチャントする時や建築メニューから
モノを置いたりする操作が序盤はかなり苦戦するのも悩みどころ。
まぁここはUIの動かし方に慣れてしまえば、キーコンフィングで自由にボタンの割り振りも行えるためさほど気にするところではないが。

ただ、メニュー画面の遷移の仕様だけは頂けない。
例えばメニューを開き手持ちのアイテムリストを開いて何かアイテムを選ぶとする。そこで選んだアイテムが間違っていたため前の画面に戻りたい時、バツボタンを普通押したら戻ると思うのだが、このゲームではメニュー自体が閉じてしまうため、また一からメニューを開くところから始めないといけない。
魔法をエンチャントする時も当然同じで途中まで色々操作して、最後の過程でアイテムなどの選択を間違うとまた一からやり直し。
非常に面倒。

初回封入特典でちょっとしたマニュアル書があるので絶対に読んでおいた方が良い。
コナンの時も付いていたのだが、今作はコナンの時程は充実しておらず内容も魔法の種類の説明が多く、序盤のお供としての性能は下がっていたのが残念である。

ゲームモードについて
オンラインとシングル(オフライン)が存在する。オンラインでは他のプレイヤーと共闘したりプレイヤー同士で争ったり出来る。
慣れている方は当然、オンラインが面白いだろうが、初心者はまずはシングルでやるべき。

と言うのもシングルではゲームの環境設定をある程度自由に調整出来るため。例えば経験値の補正、与えるダメージ、受けるダメージ、素材の入手量の補正などなど充実している。デフォルトの設定値はやや渋くかなりゲーム慣れしていないと厳しいところがあるのである程度はプレイヤーが有利になるように弄るのをオススメする。
しかし、この環境設定は所謂チートなのでやり過ぎるとゲームバランスを壊し飽きがきてゲームの寿命を縮めてしまうのがデメリット。メリットでもあるのだが。
この環境設定はタイトル画面からならいつでも変更可能なため、とりあえず最初はデフォルトでプレイして足りないなと思った項目の補正を徐々に弄って上手くゲームバランスを調整していくと良い。

上記、環境設定はオンラインだとサーバーごとにルールが決まっており自由に弄ることが出来ない。そのため初心者はまずはシングルでのプレイをオススメしている。
ただしオンラインでもサーバーによっては環境設定が緩いところもあるので、そのサーバーに空きがあるなら無論いきなりオンラインで始めても問題ないだろう。

コナンと大きく違うのは空腹と乾きゲージがなくなった事。プレイヤーの管理が楽になった分サバイバル感が減少したため一長一短なところ。

ホウキが作れるようになると移動がすごく楽。割と序盤の方で作れる。ただしマナ(所謂MP)が必要。
マナや移動スピードも実は環境設定で弄れるため、このあたりを弄ると非常に使い勝手が良い。
通常時の移動が遅くダッシュがないためホウキは早めに作りたいところ。
魔法でダッシュ出来るものがあるがマナを使うしリキャストが発生するため常時使用は出来ない。

反面、ファストトラベルが使えなさすぎる。
ファストトラベルは拠点と一部の塔にのみ存在するのだが、ファストトラベルがある装置感のみでしか利用出来ない。
また、自分がどこかしら家を建てたとしてそこに転送装置の類は置けないためマイハウスにファストトラベルすることも不可能。
死んだ時のリスポーン設定アイテムは作成出来るためリスポーン場所としての設定は可能。ただ、リスポーン装置を作るための素材を入手するまで時間がかかるのが難点。

どこも似たような風景
各地に存する拠点はチュートリアル拠点となっており、ゲーム開始時に選べる開始場所なためどこも中の作りがほぼ一緒のコピペ。
拠点と言ったらこのチュートリアル拠点くらいしかなく街などが存在しない。

洞窟についてはそれなり存在はするがやはりマップ構成の変化が乏しいし似ているものも多い。

敵拠点もその通り。
焚き火を数体の敵が囲んでいるだけ。
落としがいがない。宝箱は置いているが。

そもそもワールドマップの構成について、
チュートリアル拠点の周りは弱めのエリア、少し離れると強めのエリアの構成となっており、このいくつかあるチュートリアル拠点を中心としたマップを繋げただけなのでワールドマップ自体の大きさはそれなりにあれど、ボリュームで見ると実質1/4くらい。
全く同じ世界を4つ程繋げただけと言う印象だろうか。
出現する敵もバリエーションが少ない。

ロードについては中々良い。
ゲーム起動後のデータ読み込みはオープンワールドにしては早い方。ファストトラベルはかなり早い。

キャラエディットについて
パーツが少なすぎ。顔や髪型は5セットくらしかなく顔などは眉や目、骨格など一切設定出来ない。予め存在するプリセット5セットくらいから選ぶだけ。
エディット時のキャラの解像度が低すぎでPSレベル。おまけに拡大や回転が出来ない。

そしてわりと痛いのが文字の小ささ
購入前からその旨の声を拾ってはいたものの、どうせ老眼なだけでは?と多少バカにしていた自分が情けない。ゲームは限りないくらいやってきたがここまで見にくいのは記憶にないくらい読みにくい。文字こそ潰れてはいないがフォントサイズが小さすぎる。
装備の性能、エンチャントに使う触媒の効果、レシピの内容などテキストの確認項目が多いため辛い。
人によっては致命的な箇所となり得るため要注意。

総評としては発売週の今こそ遊べてはいるがワールドマップの作り込みの薄さから飽きが早そうな感じではある。

家が建てれたりクラフトが出来るため、ドラクエビルダーズのような素材をコツコツ集め何かしら作るのが好きな方にはオススメ。
プランターを作ると植物も育てれるように。
装備も全て自作しないとならないのだが、運次第で同じ装備でもレア度や性能が変わるためランダム要素があり面白い。
レベルアップ時に取得出来るポイントでキャラのステータスを自由に育てたり、レシピポイントを使って何からクラフト出来るようにするかなど、良い意味での悩みどころがあって楽しい。
と特に武器に魔法をエンチャントする事を覚え、さらにエンチャント時に触媒を選ぶ事で魔法の性能をカスタム出来ることを知るとなお楽しい。
選んだ触媒によって射程効果やダメージ倍率を上げたり出来る様になる。

その他ARKから引き継いでいるテイム。
モンスターを手懐けて一緒に旅出来るシステム。が、付随のマニュアルにもゲームのチュートリアルにもテイムの仕方が載っていない...
今作はどうやるのだろうか?

今作はどうやら魔法でテイムするようだ。
特定の武器種のみにエンチャントできる魔法(光明)の1種のスキルをモンスターに当て続けることで出来るだとか。
付属マニュアルの魔法説明の箇所にさりげなく載っていた。
このように結構核となるシステムについての説明がゲーム内でないのが初心者に優しくない。

このゲームの真骨頂としてはやはりオンラインプレイだろうか。
他プレイヤーの空き巣を狙って持ち物を盗んだり倒したり。
また、そうされないように拠点にはバリアや罠を仕掛けたりも出来る様になっている。
やられたら同盟を組んで仕返しをしたりなど、弱肉強食な世界を体験出来るのは魅力的。

同じオープンワールドでもストーリーや書物などテキストが充実しているスカイリムやウィッチャー3などと比べると、シタデルは全く方向性が違っておりそうではないため濃厚なオープンワールドがやりたい方は注意。

追記
他の方も仰るとおりオンラインでのプレイは注意が必要。
普通のオンラインゲームならば、どのサーバーでキャラを作成しても、他のサーバーでも共有されるため問題ない。
しかし、シタデルはサーバーごとにデータが個別管理されているため、Aサーバーでキャラを作成したとするとAサーバー以外では使用出来ない。つまり新規でキャラ作成をしないといけないし当然データも最初から。
よって人気のあるサーバーやゴールデンタイムなど人が混雑するサーバーではまともにプレイ出来ないリスクが高い。
多人数でのプレイを売りにしているはずが、安定してプレイするために過疎り気味のサーバーで遊ばないといけないという本末転倒な作り。
私自身はまだオンライン進出していないが、これはさすがにないだろなとは思う。
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