カスタマーレビュー

2009年11月3日
アフリカのシエラレオネで5万人、アフガニスタンで6万人、命掛けで武装解除を成した著者だから言える重みとロジカルな説得感が本書にはありました。国連の平和活動に対する自分の無知と、自衛隊を海外に派遣したこの国の代表者達の無知・無策を実感すると共にアフガンの実情やルワンダの大量虐殺の背景等、平和問題に関する見識が広がり、勉強になりました。

以下の著者の言葉に興味を持たれた方は本書でその背景をご確認下さい。

・僕が大学で目たのは、自分の教義の為に、人命がかかわる現実に目を閉ざす人達であった
・特にアフリカの最貧国では欧米の大きいNGOが行政を担っているのと同じで、福祉も教育もNGOなしには立ち行かない
・シエラレオネのRUFに比べればタリバンがやったことなど比較になら無い程小さい。しかし、アメリカはRUFは停戦合意に導き、タリバンには掃討作戦を敢行している
・アフガンの武装解除を引き受けたのは川口外務大臣。たぶん当時の外務省はDDRのことを良く理解していなかった
・9条の下で暮らしてきた我々日本人に好戦性がないことを、戦国の世を生きてきたアフガン人は敏感に感じ取る。そういう匂いが日本人にはあるのだ
・日本はアメリカに対してアフガンの軍閥の武装解除という最大の貢献を、それも軍事的な貢献を、自衛隊を使わずにしたのである
・イラクに派遣された自衛官は本当に見殺しにされなかった。どうやって法的に保護するのかを全然検討していなかった。自衛隊は法的な観点からも、指揮権の観点からもゲリラ部隊であった
・発展途上国はそれぞれの「国益=外貨」の為に、できるだけ大規模な兵力を出したいのだ。日本が大部隊を出さなければいけないニーズはないし、事実、普通の先進国はそんなことはしない
・アフガニスタンにいる日本のNGOは、東京で開かれた第一回アフガニスタン復興会議の際、国策として派遣することにしたのだ
・アフガニスタンで日本の外交政策の顔となってきたNGOを全く認識されていなかった自衛隊の給油活動の為に犠牲にする。全く国策を何と考えているのか
・インド洋の補給も含め、全ての軍事的協力を停止することが、日本の国益上の緊急課題だと考える。「軍事を非軍事的にやる」といった方がいいかもしれない
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